おおきく振りかぶって
□突拍子。
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突拍子。
「しのーかー!牛乳おかわり!」
「はいはい!ちょっと待ってね。今もってくるから。」
ドクドク…
「はい、どうぞ。」
「さんきゅーな!(ゴクゴク)…プハッ!」
心臓が…死ぬっ!
この無邪気な天才4番バッターは私の想ってる相手。
…見てるだけで幸せ…//
とか言ってる間にもう練習終わりか〜
…!!!そーいえば、ボール洗っとかないと!
今日も帰るの遅くなるな…
ゴシゴシ…
沈んだ気持ちでボールを磨いてると…
「しのーか!」
「!!わっ!!…えっ!?田島君?」
「な〜にしてんのっ」
「こっちのセリフだよー。練習終わったよ?帰らないの?」
田島くんはYシャツ、ズボン、スポーツバッグ。
いつもの格好。
「しのーかこそ!早く帰らないと危ないよ?」
「でも…これ洗っとかないと…」
と言うと、顔が曇った。
「…よし!手伝うよ!んで送る。」
…何といいました?…オクル?
「しのーかも、手、動かせよ!」
にかっと、まぶしい笑顔で。
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