5.藍閃

□序




雑踏   ざわめき  たくさんの声


ほんの少しのまぶしい光


  そのなかにいる自分


耳が   目が


霞がかって虚ろいでいく



なつかしい


猫たち



かつてわたしは




ここにいた









あの猫を想って


時に一匹で

時に

あの猫の背中を追いかけて



この猫の中を


歩いた

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