Ｌovers
□あい らぶ ゆー
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「おじゃましまーす。」
『どうぞぉー。なんか、めっちゃ久しぶりやな。』
部屋の空気はほわっと暖かい
何度も来てるのに
ただちょっと久々なだけなのに
妙にどきどきする
どうしよ…
『適当に座りぃーな。』
「う、うん。」
あたしはいつもの定位置に座る
剛はその隣
『なぁ？』
「えっ、な、何!?」
急に話し掛けられたせいで
変なリアクションをしてしまった
『さっきからなんやねん。それからさぁー、』
剛が下を向いて
なんかモジモジしてる
「…どうかした？」
顔を除き込んだら
潤んだ瞳で見つめられて
『…そんな、離れた所に座らんでよ…。寂しいやんけ…。』
赤い顔を隠す為なのか
また下を向いたまま
抱き締められた
「…つ、よし？」
『ん？』
「…結構近くにいると思うんですけど…。」
『まだまだやって。だって、今日キスもまだしてへんし。』
どうしよ…どきどきして
『…めっちゃ好きやねん。』
あたしもだよ、剛
-*fin*-