She

□チ ェ リ ー
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甘い、甘い、さくらんぼが大好き


この甘さと


この香りは


君の匂いがするんや


なんでやろね?





『なぁ?なんの匂い?』


「ん?リップじゃない?さくらんぼの匂い付きなの。」


『あぁ、その匂いかぁ。なんか食ぅたんかと思ったわ。』


「いいよ?別に。」


『えっ?何が?』


「食べても…。」


『…な、何を言うとんのっっ。』


「…あはっ!さくらんぼだよ!今日買って来たんだぁー。」


『…なんやねん。紛らわしいやっちゃな!リップがどうのとか言うからやなー。』


「なに想像したの?ねぇ、ねぇ?(笑)」


『うっさいんじゃ、ボケ!』


「ごめん、ごめん。じゃあ一緒にさくらんぼ食べよ?」


『いらんわ。』


「はい!こっち向いて!」


…!


僕の口の中に


甘い、甘い、さくらんぼ


「口移しぃー(笑)ねぇ、美味しい?(笑)」


『…なんやねんな。』


怒ったふりはしてみたものの


僕をからかう表情が可愛くて


口移しのさくらんぼが美味しくて


僕は昨日よりも


1秒前よりも


君を好きになりました









-*fin*-


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