これまでいくつか病院のお世話になることがありました。

まず、二代目のビビの時に『腫瘍疑惑』があり、
かなり心配しました。

臭腺の少し上の辺り、首の辺りにこりこりとした小豆大くらいのしこりを2つ発見。

すぐさま病院へ連れていきました。
これが一件目のA病院(仮)で
診察は3時間にも及びました。

わたしはフクモモを診る事にあまり慣れていないように感じました。
レントゲン、便の検査、触診…

ちなみにビビは普段から便のゆるい仔だったのでそれも含めて診ていただきました。

結果、コリコリは免疫力が著しく低下しており、病気と戦っているためのリンパ腺の腫れ、便からはトリコモナス原虫が検出され、そのため胃の粘膜が剥がれ落ち、栄養素を吸収できず、栄養失調気味だと診断されました。

…が、
しこりを発見してから毎日体重を計っていましたが、順調に体重は増えているし、体はまるまると太っていて、毛並みも良く、とても栄養失調とは思えず、リンパ腺が腫れているという診断にも疑問が残るばかりでした。

そんな状態であれば体になんらかの症状が出ているはず。

特にそんなこともなかったので改めて別のB病院へ。

この病院では先生がフクモモを飼育しているということでした。

いざ診断。

触診、便検査で
先生が笑いました。
『ただの脂肪のかたまりですよ』
便にも特に異常はないとの事。

トリコモナスについてはA病院で処方された薬を与えていたので検出されなかったのかも知れません。

その後特に異常もなく過ごしました。
病院によっても大きな診断の違いがある場合があります。
正しい診断がどれなのか、はっきり言ってわからなくなります。
フクモモ医療の乏しさを悲しく感じる瞬間でもあります。

※しこりがあった場合、しこりが大きくなっていったり、しこりがいびつな形をしていたり、表面がゴツゴツしていたりすると、悪性の腫瘍の可能性が高いとの話しでした。


また、ビビは総排泄口に先天的な奇形があったと思います。

雄は生後8ヶ月くらいからが性成熟期と言われていますが、ビビは少し早くて生後半年くらいからぺ〇スを自分で処理したがるようになりましたが、様子が異常でした。

普通の仔は普通に処理できるんです。

でもビビの場合、ぺ〇スが出てこず、痛がって鳴くんです。
良く見ると総排泄口とぺ〇スがくっついていてきちんと出ず、曲がっていました。

ピシーッピシーッ!!
と、しょっちゅう鳴いていても、どうしてあげることもできず、とても辛かった。

結局これについては
治療はできないまま、ビビはお星さまになっていきました。




また、ふぅこが左目、左耳をなくしているので、半分介護飼育の状態でしたが、大分馴れてくれました。
一番手がかかったのがふぅちゃんかも知れません。

ふぅちゃんには腹部に腫瘍がありました。
気がついたのは引き取った何日かあと。
ちょうど育児嚢のあたりだったのでショップで♂と同居していたこともあり、♀の飼育経験がなかった私はベビーかな?なんて軽く考えていました。

そのまま2〜3ヶ月過ぎましたが、変化がありませんでした。
というよりふぅちゃんは非常に噛む仔だったのでなかなかお腹を見せてくれませんでした。

ベビーが出てこないので病院へ連れていった所『様子を見て腫瘍が大きくなるようなら悪性。今日出す薬を与えて小さくなるなら良性ですからしばらく様子を見てください』とのことでした。

薬を与えて観察しましたが、大きくも小さくもならず、先生は『悪性の場合、手術で除去するか、温存方法のどちらかを決めてもらいます』と言っていましたが、とりあえずはまだ要観察程度という診断だったので気を許していました。

しかし、ある日ふぅちゃんがとても苦しそうに息をしながら、ケージを急に暴れ回り、育児嚢から出血が見られ、明らかに命の危険を感じ、焦って夜中でしたが病院へ電話をしてみるとなんと先生が出ました
状態を話し、次の日朝一で診てもらうことに。

朝になると呼吸は落ち着き、出血部だけを消毒。
『ぶつけたか何かで腫瘍から出血したのだろう。息がおかしいのは風邪をひいているから』
とのことで抗生剤と栄養剤を処方してもらって帰りました。

その夜、また容体が悪化。
体重も急激に減り、何も口にしません。

また病院に電話すると『もうダメかも知れない』と言われ、投げ出された気がしてハラワタが煮えくり返りそうでした。
何件も電話しましたが門前払い。
悔しくて仕方なかったけどとにかく病院探さなきゃ、と思ってぽっこりらんどさんに連絡したところ茶太郎ちゃんがお世話になった病院を紹介してもらいました。

急きょ病院へ。

すでに手のほどこしようがない状態とのこと。
ふぅちゃんはもともと非常に体が小さくて骨もとても細かったため、麻酔に耐えられないことが大きなネックとなりました。

また、前の病院でもらった薬を見せると『この薬じゃ腫瘍は小さくならないよ』と言われました。

また、こんな風になるまでどうして病院に連れてこなかったのかとお叱りも受けました。
フクモモにとっての時間と人間にとっての時間は全く違い、人間の半年はフクモモの5年、人間の1年はフクモモの10年と考えて。
と教えられました。
たしかに寿命から考えたら人間の10分の1ですよね。
ふぅこのガンを何年もほおっておいたことになります。
人間だって何年もほおっておかれたら悪化するに決まってるでしょ、と。

それから介護のかいなく、
1週間後、ふぅちゃんは天国へ帰っていきました。

やはり、直接の原因は悪性の腫瘍(ガン)だったのだろうというのが結論です。

どうすれば良かった、こうすれば良かったと考えれば正直キリがありません…

しかし、最期手の中で看取ってやれてよかったと思っています。


でも、やはり辛い経験となりました…

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