novel(event)
□決戦は誕生日〜battle 2
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「「「カンパ〜イ!!誕生日おめでとう、サンジ!!」」」
サンジが用意したたくさんの酒!サンジが用意した豪華なケーキ!!そしてサンジが用意した超美味そうなご馳走!!!を囲み、クルー全員で朝から大盛り上がりだ。
「うめぇなサンジ!こんなご馳走食えるなら、毎日誰かの誕生日だったらいいのにな!」
「いいなそれ!おれも毎日誕生日がいいな〜♪」
「あほう!毎日こんな贅沢してたら食料なんてすぐに尽きちまうだろ」
「それに、毎日歳とってたらすぐに爺さんだぜ」
「そっか〜、そりゃうれしくねぇな!でもゾロは今でも爺さんみたいに寝てばっかだけどな!」
「うるせェ!」
「「ぎゃはははは〜!!!」」
サンジを囲み盛り上がっている中、イマイチ盛り上がりに欠けるクルーが一人。
「どうしたのよウソップ、元気無いわね〜。あんたが輪から外れてるなんて珍しいじゃない?」
その声に肩を揺らし、ウソップは顔を向ける。
昨日、自分が失恋してしまった相手の想い人。
ナミには何も罪が無い事は分かり切っているのに、今はまだ必死な愛想笑いを向ける事しか出来ない。
「そ、そうか?俺はいつも通り元気だぜ?おっと、早く食わないとルフィに全部食われちまうな!」
なるべくナミと視線が合わない様に、ゴクゴクと酒を煽り、ルフィ達の元へ飛び込んで行く。
「何あれ、変な奴」
「そうね、どうしたのかしら長鼻君。コックさんともぎこちないわ、折角のお誕生日なのに」
そんな疑問を女性陣に残したまま、大宴会の夜は更けて行った。