現実逃避(夢)
□鳥籠の中は幸せ
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ギィ・・・・・
重苦しいドアの音を聞こえれば私はいつでもあなたに会える。
「おはよう、アミ」
この部屋には窓が無い。あるといえばベッドしかない。
「おはよう、ロシア」
アミはにこりと笑った。
私の手首と足首には鎖がつけてある。
「ふふ、今日もアミは可愛いね」
「照れるな・・・・ロシアだって可愛いわよ」
「そうかな?」
「ええ」
他愛もない話。
「今日もみんなが楽しそうに騒いでたよ」
「そう・・・・」
「アミここから出たい?」
「ふふっそうね・・・・私はロシアがいれば満足よ」
「嬉しいな!じゃあさ、ずっと傍にいてくれる?」
「ええ」
「じゃあさ、僕と死んでくれるって言ったら死んでくれる?」
誰もがその言葉を耳にしたら震え上がるだろう。しかし私はこう答えた。
「ええ」