現実逃避(夢)
□気づいた時には
1ページ/3ページ
君と出会ったのは確かあの時だった・・・・あ、忘れたのかい?まったく君はは忘れんぼさんだね!でも、俺はちゃんと覚えているよ。だって、愛しい君と出会ったんだからね!そう、あの時だった・・・
俺が独立してから早一ヶ月。
「・・・なんか、今日はやたら疲れる日だな・・・」
ぼんやり空を眺めてた俺は独立したときの事を思い出す。
「そこの、お兄さん」
きれいなソプラノの声が後ろの方から聞こえた。
「?なんだい?」
「ここで何しているの?」
「君には関係ないよ」
「そう言わずにさ、溜めこんでると失敗ばっかしちゃうよ」
「別に俺がどうなろうと君には関係ないだろ」
「・・・・そうだね、でも私はほっとけない、だからさ、話して?ね?」
「・・・・・今日は疲れる日だなって思っただけだよ」
「そういう時ってあるよね、でも私はそんな事に囚われず前に進むよ」
「そうなのかい?」
「うん、だって囚われてたら自分を見失う気がしてさ」
君は少し寂びしそうな目をした。
「だから、囚われそうなときは気にしないで突き進むのがベストだと私は思うよ」
そうしてはにかむ君はとても可愛くて俺は惹かれていった。