現実逃避(夢)
□馬鹿な人
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「カナダ?」
「・・・僕じゃダメ?」
「え?」
「僕が必ず幸せにするから!だから結婚してくれないか?」
「あ・・・」
何よ今更・・・・そんなこと言って・・あなたは私の心の隙間を埋めるために利用した女なのよ?
「だ・・・だめ・・・だめよ!!」
「なんでだい?」
「だって私・・・あなたを利用したのよ?」
「うん、知ってる」
「え?!」
ビックリした・・・まさか知ってるなんて
「僕はずっと見てきたんだ・・・アメリカと付き合った頃の時も」
「もう・・遅いわ」
「なんで!?」
「私、どうしても忘れられないの」
「それでも僕は諦めない」
あ・・・・その顔私が大好きだったあの人の顔一緒・・・馬鹿な人・・・・私、ときめいたじゃない・・・でも馬鹿な人同士付き合うのも悪くないかもね・・・
「いいわ」
「本当かい!?」
「ええ」
ニコッと笑った私。嬉しそうにカナダも微笑み返す。
本当に馬鹿な男・・・馬鹿な女・・・。