古書館(旧拍手)

□『竜ノ右目』
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「悪ノ召使」替え歌で「竜ノ右目」

アナタは竜 俺は右目
戦場(いくさば)を駆ける 二人の竜
アナタを守るその為ならば
俺は何にだってなってやる

孤独の中アナタと出会った
未来(さき)の見えない暗闇の中
幼いアナタの小さな手が
俺を光に引き戻してくれた

たとえ誰に疎まれても
継ぐべき家も無くていい
アナタが俺を必要とする
それだけで俺は救われた

アナタは主 俺は守り役
まだ名も無き 非力な二人
アナタを守るその為ならば
俺は何だってなってやる

混迷極める奥州の地に
名高き猛者が二人いた
恐れ知らない蒼い竜
その背を守る竜の右目

死ぬことなんて恐れないけど
アナタを失う それだけが恐い
アナタは俺の光だから
アナタを失えばまた闇の中…

アナタは主 俺は腹臣
奥州を統べる 二人の竜
アナタを守るその為ならば
俺は鬼にも修羅にもなる

天下の趨勢は危うくなり
群雄達は旗を上げた
北の果ての奥州を統べる
俺の主もそれは同じ

アナタが天下を望むのなら
俺はそれに応えよう
どんな敵も蹴散らそう
それがアナタの望みならば

アナタは竜 俺は右目
戦火を駆ける 二人の竜
「アナタの背は俺が守るから」
アナタは笑う無邪気に笑う

昔々の戦国の世
雪に覆われた奥州の
頂点に君臨してた
とても大切な俺の主

たとえ世界のすべてが
アナタの敵になろうとも
俺がその背を守るから
アナタは前だけを向いていて

アナタは竜 俺は右目
天下に名を馳す 二人の竜
アナタを守るその為ならば
俺は何にだってなってやる

東の空から日が昇る
アナタの夢が今ここに…


 
 

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