戦国BASARAかってに外伝

□バレンタインお料理教室派生話2
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「Hey、綱元いるか?」
 と、障子越しの政宗の問いに、綱元は書を繰る手を止めて返事を返した。
「はいは〜い、いますよ〜」
 それを合図に、政宗が部屋に入って来た。
「邪魔するぜ?」
「いえいえ、で、ご用件は?」
「Ah〜、これを渡しにな…」
 と言って、政宗に差し出されたのは、落ち着いた色合いの包みだが、毎年のことなので綱元には中身が何か直ぐにピンと来た。
「あ〜!“ばれんたいんちょこ”ですね。今日でしたか…いや〜毎年毎年ありがとうございます」
 綱元は、何時もの飄々とした笑みを浮かべて言った。
「You're welcome.…なんてな。綱元はあんまり甘くねぇ方がいいっつーから、今年はビターにしたぜ」
「確か“びたぁ”ってのは苦いんですよね?苦すぎるのも俺は嫌いですよ?」
 ニヤっと笑う綱元に、政宗もニヤリと笑みを返した。
「Ha!安心しな、甘過ぎず苦すぎずってやつだ」
「ほ〜、そいつは楽しみですね。ですが、俺としちゃあ“ちょこれぇと”もいんですが…政宗様が体に“りぼん”巻いて『俺が“ばれんたいんちょこ”だぜ』って言ってくれる方が嬉しいんですがね〜」
「……………」
「やぁだ〜、冗談ですよ冗談」
 ホントかよ?
 政宗は若干の身の危険を感じつつ、胡乱な目で綱元を見つめてしまった。





『バレンタインお料理教室派生話2〜綱元の場合〜』オマケ
 

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