戦国BASARAかってに外伝
□愛息子の初陣
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その日、伊達政宗の父、伊達輝宗は悩んでいた。
「うーん…」
「殿、いかがなされました?」
見かねた家臣の遠藤基信が訊いた。
基信の言葉に輝宗はこう答えた。
「次の戦には政宗も連れて行こうと思う」
輝宗の言葉に、基信はハッとした。
「初陣でございますね?」
「うむ」と、輝宗は答えた。
そして、一つ溜め息を吐いてからこう言った。
「しかし、ワシは心配なのだ…」
戦国の世において最も死亡率が高いのは初陣の若者である。
殿が心配なされるのも無理はない…
と、思った基信だったが…
「よからぬ輩に不埒な真似をされはしまいか…」
「…ぁ、え?」
思わず目が点になった。
…そ、そっち?!!