戦国BASARAかってに外伝
□夢
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「政宗!遠乗りに行かんか!?…あれ?」
政宗の部屋には誰もいなかった。
「なんだ…おらんのか…ん?」
文机の上に「父上へ」という手紙があった。
「はて?」
輝宗が手にとって読んでみると、手紙には以下のような文面が書いてあった。
「小十郎と駆け落ちします。探さないで下さい。政宗」
なッ!!!????なにいいいいッ???!!!!
輝宗は布団から跳ね起きた。
「小十郎め…ゆるさぁぁぁぁん!!!!!…て、夢か……」
輝宗は、盛大に安堵の息を吐いた。
―次の日―
「小十郎!遠乗りに行きてぇから付き合え」
「はっ!」
と、庭先で政宗と小十郎が話しをしていると、
「ならぁぁぁぁぁん!」
輝宗が凄い勢いで走って来た。
「父上?!」
「殿?!」
「政宗!遠乗りに行きたいというならワシと行け!!」
「え?」
輝宗は、政宗の腕をガシッと掴み、そのまま走り出した。
「さぁ!行くぞぉぉ!!」
「えぇ?ちょ?!父上ぇぇ?!」
政宗は、輝宗に引きずられるようにして連れ去られていった。
小十郎は、それを呆然と見送った。
「と…殿?」