□あなたを葬って生きるという選択
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※死姦注意!

※倫理的に問題があります。

※深夜、テスト前に書き殴った文章です。なんてことをしでかしたんだろうと思います。

※ボリスが死んでます←

※文章中に出てくる行為を肯定する気は一切ありません。













帰宅するとボリスが死んでいた。


左胸に銃痕、
肋骨のあたりにもう一発。





一ヶ月前の記憶がよみがえる、

『ヤバい奴に関わっちまった』

そう言っていた。






あの時。


窓を見つめる姿は
いつもと何ら変わりなく

ボリスはただ

喉が乾いたと呟いた。





『何か買ってくる』と言えば
一緒に付いて行ったのに


『何か買ってきてくれないか』と



言われて俺は


いいよ待ってて、と


ボリスを残して外に出た。






一ヶ月の間、変わったことがなかったから

気が緩んでいたから

家に残すことが
危険だという発想すら
俺には浮かばず、




いや
一番気付くべきだったのは

ボリスの決断、



窓の外に誰を見ていたのだろう


俺を巻き込まない、
そんな覚悟をしていたボリスに


俺は 気付くべきだった。









壁には血、


止まっている呼吸、


うっすらと開いた眼は何も映していない。






駆け寄って延命作業をするまでもなく
死んでいることを察した。





抱き寄せるのが当然である気がした。

だから血も気にせず
重くなったその体を掻き抱いた。



額にキスをして

唇を重ねて


鉄臭さの中に、変わらず甘い匂いがした。




しばらくはまだ暖かいその体温を感じていた。





半刻はそうしていた。

まだ涙は出なかった。


ボリスが死んでしまったという事実だけがあった。







そろそろ社会的に取るべき行動を取らねばならないと思った。





同僚…─民警─…に連絡して、


ボリスの遺体が搬送されて






そして…


そして?




永眠式をして、


ボリスの体が骨になって、


待って、骨なんて
俺はもらえるのだろうか、



あぁそれより




まだこんなにも

ボリス、なのに。




焼いて


あの軽くて 無機質な、…





………ッ、





.猛烈に

……嫌だと思った。





瞼を閉じさせれば

ただ眠っているようだった。



髪に指を通しても
何も変わらず柔らかかった。






いや、わかっている。

ボリスはもう死んでしまった。

どうしようもない。



いやしかし。



ずるずると時間だけが経った。











ボリスは犯されたことがある。


『…来てくれ、』


ボリスが、どんな心境で俺に電話を掛けたのか。


『…犯された、歩けねぇ』


それだけ言ったボリスに
どれだけの葛藤があったのか、




ぐったりと壁に崩れていたボリスは俺に触らないでほしいと言った。


『…汚ねぇ、から、』


構わず抱き上げた。

確かに誰のとも知れない精液が手についた。




そして、俺はボリスを 、


『ゃ、めろ』


…痛い?


『痛ぇに決まってんだろ馬鹿じゃねぇの…ッ』


わかってる

一番俺がボリスの体を気遣ってあげるべきだなんて知ってる

でも今じゃないと

絶対これから

溝、が


俺もうきっと、できない

ボリスも、させてくれない、



『…ビョーキとか、わかんねぇんだぞ』


エイズだったら
一緒に発症しようね、


『…馬鹿じゃねぇの』



俺はボリスを抱いた。





不器用だったと感じる。
犯された体に負担をかけたとも思う。


それでもあの時
ボリスを抱いていなければ

俺達は終わっていたのではないかと思う。



体が治って

俺達は

さてじゃあヤろうと言えたか、



ボリスは

『汚れた』という意識を

ぬぐいされたか、




不器用で
間違っていたかもしれないが



それでもあのとき俺は

ボリスを抱かなければならなかった。






「ねぇボリス、好きだよ…」




もちろん返事はない。




触れれば恐ろしく冷たかった。

死体は冷たいという言葉を甘く見ていた。

本当に氷のように冷たい。




その温度が

これは

ボリスではないのだと語る。




キスしようとしたけれど

躊躇った。




抱けるか?

無理だと思った。





「あぁ、ボリス、ごめん、ごめん…」





何で死んだの、


あぁそうだ、
俺を巻き込まないように。



殺されるとわかっていたなら

どうして一緒に逃げようとしてくれなかったの。







───あの時、


犯された後で
ひどく痛んだからなのか


それとも


『何があったって愛してる』と
俺が言ったからなのか



ボリスは


『ごめん』


そして


『愛してる、』



そう言って、



泣いた。







「好きだよッ、ごめんボリス、大丈夫だよ、大丈夫だから…」





愛してる、

愛してる、


俺も愛してるよ、






冷たいボリスの服を、脱がせた。


それだけでも一苦労だった。



いつものように



まずはキスをして


優しく髪を撫でて


…いつもより、多めにローションが要る。


…入る気がしない、




が、




難しかったけれど、


抱いた。




冷たくなったボリスを、抱いた。







ボリスは。


悪質なスピード違反を見つけると
「撃っちまうか」
なんてニヤリと笑って




仕事が終わると
キスしてやってもいいぞ、なんて

キスしたいのはボリスのくせに




一緒にソファーに座っていると

少しじゃれては

いつもそういう雰囲気になって、





昨夜、


果てたボリスに

愛してると言うと


吐息のように
コプチェフと言って


眠っていたのに







ボリスが。




あまりに


無造作に



俺に、揺さぶられるから。






ようやく


俺は



初めて



泣いた。















朝になってもボリスはやはり死んでいた。


とても天気が良かった。



俺は通報しなかった。

仕事も休んだ。





ボリスを葬って生きるということ


それはまだ
遠い選択




まず当面の問題は



この体を
俺は

いつまで愛せるかということ




まだ冬だ

しかし限界は、ある






誰か俺を止めて、


でもどうか責めないで、






犯罪だとか

それはもうボリスじゃないとか






誰もがお墓を大事にしているじゃないか、


『ただの絵だ』とキリストを踏めるのか、



もうボリスじゃなくたって
愛してるんだ




だってこれは

ボリスだったのに。







Fin.




= = = = = = = = = = = = = = =



なんてものを書いてしまったんでしょう((汗)))


しかも読み返してみたら文章が拙すぎました゚ω゚;

しかし…

倫理的に問題のある文章は…!
良心の呵責で…!
これ以上読み返すこともはばかられ、とても手を入れるなんて出来ないことがわかりました…ッ
((;Д;`)))あばばばば

当時の深夜のテンションでだけ書けたようです…(泣)


しかし推敲もできていない文章を晒すというのも…もしかしたら消すかもしれません((泣))



2011.2/19
 

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