GIRL

□合縁奇縁
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俺は氷帝学園中等部へ編入してきてすぐ恋に落ちた。一目惚れなどありえないと思っていた、今までそれなりに遊んできたし綺麗な人は見慣れているはずだった。それなのに彼女に会った瞬間息が止まった、こんな綺麗なものは今まで見たことがない。まさに理想が服を着て歩いていたのだ。
氷帝に来て初めての部活、それなりに実力のあった俺は即レギュラーと同じメニューをやらされ疲れてベンチで休んでいると不意にタオルを手渡された、顔を上げるとそこには今まで見たこともないほど綺麗な顔があり笑顔で俺にタオルを手渡してくれた。
俺は一瞬躊躇ったがすぐにいつもの笑顔でお礼を言った。
彼女は俺に話し掛けてきた、

「お前新入生…?じゃないよなレギュラーと同じ練習してたもんな…」
「なんや見ててくれたん?」
「ちがっ!俺はただ……」
「俺は今日から氷帝に編入してきた忍足侑士いいます、アンタは?」
「ここのマネージャーの跡部景吾だ。わからないことは何でも聞いていいぞ。」

彼女は見た目とは違って男まさりな喋りだったけれどそんな所も今までの女たちと違って魅力的だった。



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