GIRL

□合縁奇縁
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“彼女は俺のことを好きなんじゃないのか…?”

自分に都合のいい考えかもしれない、でも俺と目が合い俺が微笑むと顔を赤くして目をそらしてしまう彼女、そんな彼女もとても可愛くて何度見ても見飽きる事はなかった。
もし、もし彼女が俺の事を好きなら告白しない手はない、俺も彼女の事が好きなのだから。
−部活後−

「なぁなぁ景ちゃん一緒に帰らん?俺送ってくし。」
「景ちゃんて言うなって言ってるだろ!」
「えぇやんえぇやん、景ちゃんのがかわえぇんやから」
「か、かわいいとか言うな…」

跡部は下を向いてしまった、そんな彼女の頭を撫でると顔をバッと上げ“子供扱いするな!”と怒られてしまう、そんな彼女を愛しく想いながら二人で夜道を歩いた。

思った通り彼女はモテた。彼女の周り、教室や部活で彼女に見惚れている男は沢山いた。よく呼び出されては告白されているのも知っていた。それでも一度もOKを出した事がない事も知っていた。
そして俺の方もそれなりにモテる部類だったからよく呼び出される事もあったし、女の子と話す機会も多かった。

学校にも慣れてきた頃の放課後、学校では結構人気のある女に呼び出され行ってみると顔はそれなりの女が待っていた、しかし跡部にはまったく及ばない、彼女は綺麗すぎた。

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