G00V

□sugar doll
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「ん、あ…や、やっぱり脱ぎます」

「だーめ」


乱れた振袖で下着を召していない胸元を隠しながらそう言ったティエリアに、覆い被さりながらロックオンは裾の間から手を忍ばせて太ももを撫で擦った。


「や、せんせ…皺になっちゃ…」

「振袖なんかより、俺に集中してくれよ」

「ぁ、あぁッん!」


太ももを撫でていた手が這い上がり下着の中心へと到達すれば、ティエリアはもう身に付けている振袖のことなど考えられず、久しぶりに彼から与えられる強烈な快感にあられもない声を上げて喘いでいた。


「いい反応…久々だから優しくしてやろうと思ったが無理そうだ」

「や、せんせ…ぃ…んぁあ!」


彼の愛撫によりくちゅくちゅと秘所から響く水音にティエリアは耳を塞ぎたくなった。
瞳を閉じ声を必死で抑えて与えられる快感を享受していると、急に今までとは違った感触がそこに触れる。


「な、に…ぁ、だぁ…やめ…ぁんンッ!」


秘部に触れる生暖かい感触に視線を下半身に移すと、彼はまだ下着を纏っている状態のティエリアの股ぐらへと顔を埋めて舌を這わせているではないか。


「やめ、そんな…しな、で下さ…いぁん、やだぁ…」


足を押し広げて股に顔を埋めている彼の頭を離させようと、両手をロックオンの柔らかい猫っ毛へと絡ませたけれど、抵抗をする前に女性器では最も敏感な陰核に軽く歯を立てられてしまい、ろくな抵抗もままならないままに彼の頭を其処へ押し付けて更なる快感を強請ってしまうような結果となる。


「欲張りだな」

「ちが、う…もうやめ…」

「次はどうして欲しいんだ?お前のして欲しいこと言ってみろよ」

「そんなこと、言えるわけ…ぁ、やぁあッ!」


彼はティエリアの口から行為の続きを聞きたいらしく、そんなことを言ってくる。
けれど、未だに性交に対する理性を捨てきれない彼女は彼の言葉には従えないと言った。
そんなティエリアの理性を崩すべく再び下着の上からでもぷくりと膨れて存在を主張している陰核を指で押し潰す。


「いぁあ!そこ…やめ、やめてくださ…」

「なら言えよ、どうして欲しい?」

「…直に、下さい…」

「指と口、どっちがいい?」

「りょうほう…」

「やっぱり欲張りじゃねえか」


素直な彼女の返答に満足したのかティエリアの要求を呑むべく下着に手を掛けるロックオン。


「すげぇ…」


下着を取ると秘部から漏れ出た愛液が糸を引いて下着と秘部を繋いでいた。
その光景に思わず漏れた彼の言葉にティエリアは堪らず顔を覆ってしまう。


「やだ…」

「何が嫌なんだ?」

「口に出したら嫌です…」


羞恥を煽るような言葉を嫌うティエリアは身体の変化を口にされることを嫌う傾向がある。
しかし、それをすると嫌悪を示す言葉とは裏腹に身体はそれを望むように愛液を留めどなく溢れさせてしまう。


「さあ、次はどうして欲しい?」

「な、さっき…」


先ほど快感に流されながら口にした言葉をもう一度言わせようとする彼に絶句する。


「何だ?」

「………」

「言わないと分からないぜ?」

「…卑怯だ…」

「俺は狡い大人なんだよ、何が欲しいか言ってくれるまで何も出来ないな」

「……ッ…」


彼女は押し黙った。
いつもの彼の意地悪だけれど、二週間ぶりに会った今、こんな意地悪をしなくてもいいであろう。


「ほらティエリア、言ってみろよ」

「…して、下さい…」

「何を、どうに?」

「くちで…」

「口だけでいいのか?」

「くちとゆびで…」

「で?」

「溶かして…くだ…さ…」


最後は殆ど嗚咽に混じり聞き取れないような状態であった、あまりの羞恥に彼女は声を殺して泣き出してしまう。


「……も、や…ぁ…、あぁんっや、せんせ…!」


泣いているティエリア等には構わず愛撫を再開した彼に思わず声を上げてしまう。
不意討ちとはまさにこのことであろう。


「ひ、あ…いきなり…ぁや、あぁ…ッ!」


愛液に溢れた其処を直に彼の舌が這い回る。
くちゅくちゅと部屋に響く水音に鼓膜を犯されて、快感についていけずに涙を流すティエリア。


「センセ…」


膜の張った脳には羞恥を感じる器官も麻痺してしまったのか、自ら秘部に両手を伸ばして隠核を強調し彼に差し出して見せる。


「此処に欲しいのか?」

「…ほし…です…」


彼女の大胆な行動にロックオンも煽られて差し出された其処にキツく吸い付いた。


「ひ、ぁあ…!」

「いいか…?」

「い…イッちゃ…ぁあぁぁ───ッ!!」


彼の問いに答える余裕も無く其処から潮を噴き出して果てる彼女に、ロックオンも繋ぎ止めていた理性が崩壊する音を聞く。
果てた事により荒い息を整えようと呼吸を繰り返していたティエリアの足を抱え、合図も無しに彼の熱が彼女の胎内に侵入を試みる。


「ま、待ってくだ…ぁ、まだイッたばか…ぃあぁぁァァ───っ!!」

「…き、つ…」


着乱れた振袖を身に纏い、後ずさろうとしたティエリアの細腰を掴んで彼女の言葉とは逆の行動に出る。
中に挿ってきた熱はいつも交わるときより熱く、質量を増している様な気さえした。
それはお互いの想いの強さが成しているのだと、ティエリアは熱に浮かされた脳で夢見心地に考える。


「は、ティエリア…いい…かわいい…」

「せ、んせ…」

「ティエリア…愛してる、ティエリア…」


愛の言葉に答えるように、彼女の内壁が熱く自身に絡み付いてくる。
その気持ちに答えるべく身体を倒して愛しい恋人の唇に自らのそれを擦り寄せると、彼女も口を僅かに開いて誘い込むように舌を絡めてきた。


「ん、ふ…は…私も、あい…し…てる…」

「ぅあ…で、る…」

「なか、ほし…ぃあ、ぁ、あぁぁァァ────っ!!!」


一度入り口近くまで引き抜かれたそれが、再び子宮に届くほど深く突き刺さると彼女の声が部屋に響き、それと共に胎内に広がる温かな証しに彼の首に回していたティエリアの腕に力が込められ、意識が遠退いてもその腕が外れることはなかった。



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「万死に値する!!」


数時間後、ティエリアの怒声が彼の部屋に響き渡っていた。
それもその筈、借り物であった振袖で行為に雪崩れ込んだ為に、今目の前にあるそれは見るも無惨な姿に成り果てていた。


「どう言い訳をする気ですか!」

「悪かったって…」

「それで済むと思っているのですか?!」

「いや…、まあ…あれだ、おみくじの通りに…」

「…貴方って人はっ!」


言い逃れも出来ない振袖の状態に、マリナへの言い訳を考えるべく年の始めからティエリアは頭を抱えていたとかいないとか。





end

20090111
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いつも大人なニールさんが実は我慢弱くてティエリアを素で困らせたりするのが可愛くて好きです(^^)

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