geass+seed

□brother complex
1ページ/1ページ








「兄さん…」


ロロは自室で勃ち上がった性器を握り込み、呟いた。





【brother complex】





ルルーシュが中華連邦へと旅立って既に一週間が過ぎようとしていた。
その間、学園に残り他の生徒達のフォローをするよう命じられた為に兄と別れたロロは、疼く身体に鞭を打ち我慢していたけれど、年頃の性欲には限界がある。
兄に開発された身体は疼いて中をどうにか擦ってもらわなければ止むことを知らない快感に苦しんでいた。
何度か我慢出来ずにルルーシュへと通信を入れたけれど、任務以外のことで彼は構ってくれる様子が無い。
物欲しそうなロロの顔を嘲笑うかのように通信を切ってしまうのだ。
彼に何度も犯され、その場面をビデオカメラに収められていた。
それを見ながら自身を擦ってみても、中を満たしてくれるものは無い。
精を吐き出しても、満たされる事の無い快感に奥歯を噛み締める。
頬を伝う涙と、脳を侵食していく快感にロロの足は自然とルルーシュの部屋へと向かっていた。



+++++



幼い頃からスパイの経験があるロロは、掛けてあったロックを容易に外すと、彼の匂いと犯された事実の詰まっているベッドへと身体を埋める。
ルルーシュの匂いが全身を包み込み、疼きは最高潮へと達していく。
身に付けていた服を再び寛がせると、勃ちあがった性器を握り上下に動かした。
ふと、兄に犯されるときに彼がいつも開けるベッドサイドの机の引き出しへと手を伸ばす、あそこには何が入っているかロロは知っている。


「兄さん、ごめんなさい…」


ロロは震える指先で引き出しから何度も身体に埋め込まれたバイブを取り出していた。
一緒に入っていたローションを手に捻り出すと、疼く秘部へと塗り込む。
指では届かない場所も、このバイブなら擦ることができる。
快感に打ち震える指先と勃ちあがった自身は止め処無く先走りを滲ませ、指で溶かしている秘部はヒクヒクと開閉を繰り返して中を満たすものを待ち望んでいた。

中を溶かし、挿入準備が出来たロロは傍らのバイブを握りこみ、挿入口に添え息を呑む。
そんなとき、ベッド下に落ちていた制服の中に入っていた端末が震えだし、ロロはビクリと手を止めた。
まさかと思った、ルルーシュからの通信だった場合直ぐに出ないと後が怖い。
ロロは制服を拾い上げポケットから端末を取り出すと、


「兄さん…」


思ったとおり、兄からの通信であった。


「ロロ、俺の部屋で何をしている。」


彼に言葉に凍りついた、全て知られている…
きっとカメラでも付いていたのだろう、行動を把握されているのだ。


「答えろ。」


端末機から発せられるルルーシュの強い口調にロロは怯えたように口を開く、


「一人で、していました…」

「何を。」

「あの、…えと、」

「早く答えないとどうなるかわかっているだろう?」

「オナニーを、していました…」

「俺の部屋でか?」

「はい、…ごめんなさい。」


怯えたように謝るロロに、ルルーシュは口許を凶悪に歪めた、しかしロロにはそれは見えない。


「早く挿れたらどうだ?」


ルルーシュは映し出されている映像を見ながらロロに命じる、それにロロは従うように、再びベッドに上へと乗り放り出してあったバイブを握った。


「さあ、挿れてみろ。準備は出来ているのだろう。」


ルルーシュの言葉に今までの行為を見られていたのだと確信して頬を赤らめた。
あんなにも浅ましく求める姿を兄に見られていたのだ、部屋に忍び込み中を満たすものを探していただなんて。


「…んぁ、やぁ…いい…」

「ロロ、お前は本当にどうしようもないヤツだよ」

「ごめ、なさ…」

「黙って動かしていろ」


兄の命じるままに感じる場所をバイブで擦りあげる、一週間ぶりの異物感はロロの思考を飛ばす程の快感を与えた。


「ひぃあ、イッ…兄さん、イッちゃ…」

「イクがいい、弟よ」

「見て、兄さん…」

「ああ、見ている」

「ぁっ…あぁあぁぁんぅッ―――!!」


ルルーシュの言葉を聞いたと同時に放ったロロは腹へと精液を撒き散らし荒く息をつく、


「早く、帰ってきてください…ご無事で…」


ロロは、最後にそう言い残すと薄れゆく意識に誘われるように瞳を閉じた。




END

2008/06/15
+++++
10話捏造


[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ