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□再開の地
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四年ぶりに再開した刹那・F・セイエイはあの頃に比べ背が伸び、逞しい身体へと成長していた。
再開の地
「お前は変わらないな」
「よく言われる」
刹那に言われた言葉を無表情で肯定する。
そうだ、俺は四年前と何一つ変わらない。
あの頃の醜い自分を戒めのように背負わされているのではないかと疑うほどに。
「ロックオンのことは、もういいのか」
「いつまでも過去に執着していられるか…」
ロックオンの傷は癒えていると云ったら嘘になる、けれどいつまでもそれを理由に逃げるわけにはいかない。
俺の意思を、ロックオンの意思を守るために俺は戦うのだ。
「ティエリア」
ティエリアの言葉を遮る様に刹那は彼の名を呼んだ。
「なんだ」
「先ほどは変わらないと云ったが…お前は変わった、成長した」
刹那の言葉にティエリアは目を見開く。
そしてロックオンが散ったとき、彼は刹那に八つ当たりをしたことを不意に思い出した。
あのときの自分は酷く滑稽であったと、今でも後悔している。
「すまなかった…」
「どうかしたのか」
「あの頃の俺は幼く無知であった、今ならそれがよくわかる」
ティエリアの口から謝罪の言葉を聞いた刹那は、やはり四年前の彼ではないのだと悟る。
姿形は変わらなくとも、彼は四年前の彼ではない。
四年前なら二人の間にこんな空気は流れなかった、会話さえも続かなかった。
「お前は変わった、世界も変わる、俺たちが変える」
「ああ、君の言う通りだ」
俺は刹那の言葉を肯定した。
──俺たちが、この世界に変革をもたらすガンダムマイスターだ。
end
20081017
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突発的刹ティエ。