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□白昼夢
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何故、こんな状況に陥っている?…わからない。
ティエリアは今の自分の状況を一から理解しようするも無駄に終わる。
彼は今、ベッドの上で両手を頭上でくくられ身動きのとれない状態だった。
白昼夢
「お楽しみはこれからだぜ?」
そう耳元で囁いたのは、アレルヤ・ハプティズムに間違えない筈なのに。
普段の彼からは想像もつかないくらい、下品に笑っていた。
見た目も声もアレルヤ・ハプティズムなのに、まったくの別人。
「お前、ティエリア…て言ったか?」
名前を確認するように問いかけてくる彼をキッと睨む。
「アレルヤ・ハプティズム、こんなことをしてただで済むと思っているのか。」
「なんだよ?お前が何かしてくれんのか?このキレイな身体でよ。」
クスクスと笑いながら着ているカーディガンのボタンに手を掛けられる。
「やめろ。」
「イヤだね、お前が奉仕したいって言ったんだろ?この口で。」
唇をなぞられ、嫌そうに首を振る姿を楽しそうに眺め下ろすアレルヤは別人にしか見えなかった。
「君は、誰だ?」
「俺はアレルヤだよ、お前のよく知っている弱虫で人でなしのアレルヤ・ハプティズムだ…」
妖しい笑みを注ぎながら、耳元で囁いた彼はアレルヤ・ハプティズムではなかった。
◇◇◇
「いやだ…やめろ…」
涙声を圧し殺そうと必死だった。
ティエリアは服を脱がされ今纏っているのは皺くちゃのカッターシャツとカーディガンは縛られた腕で留まった状態。
腕を拘束されている以上逃げることも出来ずに目の前の男にいいように弄ばれている。
先程から胸の突起ばかりを弄り回してくるこいつは心底鬼畜だと思った。
男であるはずなのに、そこをいいようにされて下を勃たせてしまう自分が酷く情けない。
既に先走りをだらしなく垂らしピクピクと反り返っているそれを突起を弄りながら楽しそうに実況する彼が憎たらしい、
「また汁垂らしてるぞ、乳首でこんなになっちまうなんて。お前も相当の変態だなティエリア」
耳に掛かる息が熱く、腰をビクビクと震わせてしまい、彼に再び「淫乱」と罵られる。
「お前本当はこういうの好きなんだろ?ドMの変態野郎。」
「黙れ!アレルヤ・ハプティズム!」
「黙るのはテメェだろ、ティエリアぁ?」
ティエリアが怒鳴るように反論したのを狙って口に指を突っ込んで掻き回してきた。
「…っふんんッ!んぁ、んん!」
急なことに嘔吐感さえ迫ってきて瞳を固く閉じると我慢していた涙が伝う。
「いい顔、もっと見せろよ。」
涙が伝った跡を辿るように舌を這わせる男の感覚に鳥肌がたった。