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□身体の相性、性格の不一致
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此処はプトレマイオス、今日も難なく作戦行動を終えたがティエリアが備え付けのシャワールームで一人残っているとヤツがやってきた。






身体の相性、性格の不一致






ティエリアはいつも人のいなくなったシャワールームを使っているのだがこの日もシーンと静まり返ったシャワールームを開けいつも使う奥から二番目の個室に入る。
そんな彼を見越してヤツはやってきたわけなのだが。
ティエリアが頭を洗い終え身体を洗い始めた頃に後ろのカーテンが開かれハレルヤが入ってくる。
既に全員出ていったと思っていたので驚いた様子のティエリア。


「なんだ、君は。出て行け。」

「まぁまぁかたい事言うなよ。」


そう言って腰にタオルだけという無防備な格好のティエリアを背後から抱き締め、同じく腰にタオルだけのハレルヤは下半身を押しつけてくる。
タオル越しのティエリアの臀部に少し固いモノがあたりかぁっと顔を赤くした。


「離せ、何のつもりだ。」

「あぁ?それくらいわかんだろ。」

「わからないな、君のような単細胞の考える事は」


ティエリアは不機嫌な声音で罵るけれど、


「単細胞の考える事はひとつしかねぇだろ、ヤらせろ。」


そう言って更に腰を押しつけてくるハレルヤ。


「寝言は寝て言え。」


ハレルヤを振りほどこうと暴れてはみるものの、当然振りほどく事などできない。
圧倒的な体格差はティエリアの顔を屈辱の色に染める、悔しそうにしているティエリアに彼は言う、


「嫌がっているのも建前なんだろ、アイツに抱かれて善がってるくせによく言うぜ。」

「なんだと…?」





―図星だ―





硬くなったそんなモノを押しつけられたら変な気分になっても仕方がない。
抱きついてきているのは二重人格にしたって仮にも恋人だ。
それでもそれを認めるのは屈辱でしかないので否定の言葉を上げて再度振りほどこうと暴れて見せる。


「フザケたことを抜かすな。僕は君みたく盛りのついた雄犬じゃない。」


それを聞いたハレルヤは少々癇に触ったのか、少し乱暴に口を塞いだ。
背後から顎を掴まれ無理矢理後ろを向かされたので痛みが走ったが拒絶する前に口を塞がれ舌を絡められる。


「…ふんン…ぁ…んッ……」


激しい口付けに口を放した頃にはティエリアの腰は砕けそうになり膝もガクガクしていた。


「…にをする…」


息を荒くしながら言うティエリアにハレルヤは“その気にさせた方が早えからな”と言ってくる。


「でも、なったみたいだな、此処膨れてるぜ?」


指摘されてカッと赤くなる、手で前を隠し俯くがもう遅い。


「大人しくしていたら気持ちよくしてやる。」


そう言ってタオルを取りのぞかれる。
ティエリアは恥ずかしくて手でそこを隠し俯いたままだ。


「手、退かせよ。」

「断る。」


俯いたまま小声で拒否するティエリアにハレルヤは、


「そっちのがよっぽど恥ずかしいぜ、それともわざとか?アレルヤはそういうのが好みなのか?」


細い身体はカッと赤くなり“黙れ!”と怒ってしまう。


「ンだよ、本当の事だろ。そうやってアイツも誘ってんだろ。」


ティエリアは頬を高潮させて、目の前の体格のいい身体に抱きついてきた。


「だったらどうだっていうんだ?」

「ノッてきたじゃねぇか。」

「こういうのが好みなのだろう?」

「ああ、物分りのいいヤツは好きだぜ。」

「君のような雄犬に好かれたくなど無い」

「俺もお前なんかに好かれるのはごめんだね。」


お互い嫌味を言い合うけれど、密着した身体は離れることはなく、お互いが擦り付けてくる腰の速度が増す。ハレルヤは細い身体を引き寄せ、


「犯んぞ」

「好きにしろ」


ムードも何も無い言葉にティエリアは呆れたように返答する。
しかし実際ティエリアも何とかしてもらわないと困る状況にまで追い詰められていた。



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