おお振り

□お調子者(クラウン)
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「おい、三橋!さっきの話、聞いたか!?」

「(こくこくっ)」


浜田と泉の会話に、聞き耳を立てていた田島。
そして、その隣には三橋。


「よぉし。早速、花井に教えてやろーっと!」


学校の中で、堂々と携帯電話を取り出した田島。
すると、その頭を誰かが掴んだ。


「うわっ…シガポじゃん!」

「校内で携帯電話は、使用禁止。分かったかい?田島君」


田島は、渋々へーいと返事をし、その携帯電話をポケットへとしまう。


「そうそう。良くできました!」


それじゃあね、と言って、にこっと笑った先生は、そのまま教室を出て行った。


「…ちぇっ。三橋、外行って電話しようぜ!」

「う、うん!」


そうして2人がやって来たのは校舎裏。
そこで、田島が、花井に電話をかける。

2回電子音が鳴り、すぐに花井は出た。


『もしもし、田島?』

「もしもーっし!」

『…お前、三橋と一緒か?俺は阿部と一緒なんだけどよ…』

「そんな事はどうでも良いって!それより、すんげー面白そうなもの、見つけたんだよ!」


花井が最後まで言う前に、田島が話を遮った。


「はぁ?…何だよ、面白そうなものって」


田島は、三橋に確認を取りつつ、さっきの浜田と泉の話を花井に説明した。


「…それで2人、どこか行っちゃったんだ」

「な?な?面白そうだろ!?花井と阿部も、一緒に見に行こうぜ!」


すると、大きくため息をついてから花井が言った。


「それは良いとして…その2人がどこに行ったのか、分かってんのかよ」


目一杯、一呼吸分置いて、田島が大声で叫んだ。


「…ああぁあ!すっかり忘れてたよ、俺!どーしよー、花井ぃ」


花井は、もう1度『仕方ないな』と言わんばかりに、大きなため息をついた。


『何でも良いから、とにかく俺らんトコ来いよ。どうするかは、それからでも…』


『遅くはないだろ?』と花井が言い終わる前に、ぶちっという音がしていた。

田島が、ボタンを押して、通話を終わらせていたのだ。


「よし、三橋。花井と阿部ん所へ行こうぜ!」

「う、うん!」



/////


1ページにしては長いけど、2ページにするほど長くないっていう…微妙な←

内容としては、浜田君と泉君の買い物おデート(笑)の野次を作るってのが大きいです
あと『こんな奴、いるよな』みたいな感を出したかったんですw

うちやうちの周りは、大概が違うので、あくまで想像ですが;;
 

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