野生生活

□鉄生、波乱の1日C
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「おいっ、陵刀!」

「あれ?鉄生くん。何何?どうかしたの?」


陵刀は、部屋でのんびり珈琲を飲んでいた。


「てっんめー!なにのんびり珈琲なんか飲んでんだよ!」

「えぇー?だってぇ、診察ないんだもーん」


と、おどけて言う陵刀だったが、今の鉄生に効果はなかった。
寧ろ、逆効果?


「だーかーらっ!」


ばしんっと、陵刀の目の前の机を叩く。


「もう…何だい?」

「お前から平波には説明しろよ!さっきの、あれ!」


鉄生は、ずいっと詰め寄ると、じろりと陵刀を睨み付ける。


「って言われてもなぁ…」


珈琲カップを右手に持ったまま明後日の方向を見て、何とかはぐらかそうとしている陵刀。


ぶちっ


何かが切れるような音がした。
かと思うと、鉄生は陵刀の左腕を掴んだ。


「ちょ、鉄生くん…僕は行きたくないんだって!」

「知るかぁ!んな事っ」


鉄生は、力ずく無理矢理、陵刀を引きずって平波の部屋へと連れて行った。


「おい、平波!陵刀の奴連れて来たぜ!今回の事は、こいつに説明してもらえ」


俺は帰るからと言って、鉄生は逃げようとした。
しかし、後ろから、腕をがしっと掴まれた。


「鉄生くん?どこへ行こうとしてるの?」

「いや、俺は帰ろうと…」

「一緒にいてくれるよねぇ?」


かなり凄みのある笑顔で、鉄生を脅す。


「え、あ…いや」

「では、平波教授。先程の説明を致しますね」

「俺の意見を聞いてから始めろよな!」



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変な切り方ですが、ここで一話終了となります

切れる時に切っとかないと、だらだら長くなりますから(´∀`;)
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