dream

pearl.snow
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さくさくと雪を踏みしめる音


おそらく雪が降り積もって間もないのだろう


彼女の足は深い雪の中に何度も埋もれた


ジュリア、彼女の名前である


どこから来たか分からない


なんのためにこんな雪原に来たかも


そして彼女自身も自分のことがよく分からなかった


記憶がないのだ


何回も思い出そうとした


しかしその度に時間が止まったようにカチッと思考回路が止まる


それはなんでかって?


そんなの誰も知らない


ただ彼女はそういう人物なのだ


そう決まっているのだ


運命という儚くも美しいものによって


そして、これから君に会うことも運命によって決められていた


歯車が今、動き出した



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