鬼灯の冷徹SS

□白澤受けSS4
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エイプリルフール
(鬼白)



白「(今日は4月1日だからな…
鬼灯にとっておきの嘘ついてやる!)
あのさぁ、実は僕さ…」


鬼「あ、…白澤さん
私、浮気しました」

白「…え」

鬼「貴方が女性にばかり現を抜かしていたので、つい間がさして…」

白「い、何時からだよ」

鬼「もう数百年近くは経ちますかね」

白「…そんなに?」

鬼「はい」

白「…誰と?」


鬼「言ってどうなるんです?
言ったところで浮気したという事実は変わらないでしょう?」

白「…僕よりその人の方がいいの?」

鬼「もしそうだったら?」

白「別れてやる!」

鬼「別れるんですか?
私と?」

白「…わ、別れてやる!」

鬼「…ふ…」

白「な、に笑ってんだよ!」

鬼「いえ、貴方の泣き顔不細工で」

白「はあっ!?
今そう言う事言う!?」

鬼「今だから言うんですよ」

白「は?」

鬼「貴方は浮気をしてばかりなのに私がすると怒るなんて不公平でしょう、白豚」


白「僕のは本気じゃないから良いんだよ!
で、何処の誰と浮気したんだよ!」


鬼「…あぁ、相手までは考えていませんでしたね
シロさん辺りにしておきましょうか」


白「…もしかして、嘘付いたのかよ」

鬼「今日は嘘をついてもいい日ですからね」

白「…閻魔大王に舌抜かれろ、馬鹿」

鬼「泣くほど嫌なら、貴方も遊ぶのを控えたらどうですか」

白「泣いてないし」

鬼「控えないと本当に浮気しますからね」

白「…しない癖に」

鬼「そうですね
浮気ですまないかも知れません
その相手が本命になる可能性も…」

白「…ちょっとは控えてやるよ」

鬼「嘘だったら舌を抜きますよ」

白「今日は嘘をついてもいい日なのに…」
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