鬼灯の冷徹SS

□鬼生徒
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鬼生徒



鬼「頼もう
白澤さん居ますか?」

白「げ…、
お前なんで来たの」

鬼「一般生徒が保健室に来る用事なんて、
大体決まっているでしょう?」

白「お前が何時も茶化しに来るからだろ?
で?
怪我か体調不良か?」

鬼「怪我をしたんで、治療お願いします。」

白「ほら、ちょっと見せて
うわ…」

鬼「そこまで深くはないと思いますけど」

白「って言っても結構痛いだろ?」

鬼「別に」

白「お前が怪我なんて
随分珍しい事もあるもんだな」


鬼「そんなことを言ってる暇があるなら、
手当てに専念したらいかがですか?」

白「うるさいな
今やってるよ」

鬼「…早めにお願いしますね
作業残ってるので」

白「でさ、なんで怪我したの」

鬼「業務中、ちょっと手元が狂いまして
カッターで手を…」

白「あのさ
生徒会の仕事もほどほどにしとけよ?」

鬼「…ですが…」

白「生徒会はお前一人じゃないだろ?」

鬼「…そうですけど」

白「お前、背負い込みすぎなんだよ
もう少し気を抜け」

鬼「そういう貴方はもっと仕事をした方がいいのでは?
気を抜きすぎだと思いますけれど」


白「僕の仕事がないってことは、皆怪我も病気もしてないってことだろ。
いいことじゃん」


鬼「保健だよりや、書類整理なんかも仕事のうちに入ると思いますが?」

白「それは桃タロー君に任せてるから
大丈夫なの!」

鬼「他力本願とは、とんだ反面教師ですね。」

白「煩いな
ほら、手当て終わったぞ」

鬼「なら、私は戻ります」

白「ん、今度は無茶するなよ?」



鬼「(役得でしたね
保健の先生としてはあれが普通なのか…)」

閻「どうしたの、鬼灯君
何か良いことあった?」

鬼「五月蝿い黙れ作業しろ」

閻「相変わらず辛辣だなぁ…」



鬼灯様は副生徒会長で白澤様は保険医です。
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