鬼灯の冷徹SS

□童話SS
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ラプンツェル
(鬼白)



鬼「どなたか居るのでしょう?
歌声が聞こえていましたよ」

白「…」

鬼「居るのは分かってるんですよー
出てこないと、権力でこの塔破壊しますよ?」

白「最低だな!
いきなりなんの用?」

鬼「居留守、使ってたんですね
私は通りすがりの者です」

白「ここには何もありませんから…帰ったらどうですか?」


鬼「降りてきてくれませんか?
私、貴方みたいな変わり者を見たら話しかけずには居られない性分なんですよ」


白「いきなり失礼だな、君は一体誰?」

鬼「私は隣の国の皇子、鬼灯と申します」


白「僕は
ラプンツェル白澤
この塔にすんでるの
だから、壊さないでね」

鬼「売れない芸人のような名前ですね」

白「さっきから、初対面なのに失礼だね」

鬼「白澤さん、その長い髪を垂らして下さい。
貴方の髪ならこちらまで届くと思います」

白「…いいよ
なんにもなくて退屈だったし
ほら、届いた?」

鬼「OKです
今からこちらに来てもらいます」

白「…なに?
僕をこの塔から出してくれるの?」

鬼「貴方には、私のところまで降りてきて欲しいのです。」

白「ちょ、髪の毛引っ張ったら堕ち…うわぁ!」


鬼「私が上に登れないなら、貴方が下に降りればいいじゃないですか。
ね、白澤さん?」






ラプンツェルの話が鬼白のようだと思いまして。

天国を塔だと考えて、手の届かないとても高いところにいる姫…だと!?
それなんて白澤様っ!?

「私が登れないなら…」のとこは私が天国で暮らすことは出来ないので、
貴方が地獄に嫁げと言う意味合いですね(^ω^)
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