復活SS

□骸受けSS3
1ページ/20ページ

猫の日
(雲骸)



雲「ワォ、何処から入ったんだい君」

骸「クフフ…」

雲「…その声、六道骸?」

骸「有幻覚を有効活用して見ました
如何です?
動物好きの雲雀恭弥君」

雲「猫にしか見えないね
ロシアンブルーかい?」

骸「当然でしょう?
僕の有幻覚なんですから
勿論、ロシアンブルーです」

雲「…触っていいかい」

骸「お好きにどうぞ?」

雲「本当に生えてるんだね」

骸「勿論です、僕は妥協などしませんから
今の僕は完璧な猫です」

雲「本当の猫なら話したりしないけどね」

骸「話さないと会話出来ないじゃないですか」

雲「まぁね
膝においで」

骸「君にそんな事を言われるとは思いませんでした」

雲「僕も、君にそんな事を言う日が来るとは思わなかったよ」

骸「あの、ちょっと頼みたいのですが」

雲「なに?」

骸「猫はとても寒がりなんです」

雲「そうだね
極度の寒がりだね」

骸「だから暖房のついてない教室なんて、入れないんです
寒さで凍えて仕舞いますから」

雲「そうだろうね」

骸「ですからここに居させて下さい」

雲「言い訳はそれだけかい?
さっさと教室に戻りなよ」

骸「こら、猫ぱんち食らわしますよ」

雲「…ワォ、肉球の再現度が素晴らしいね」

骸「妥協はしないと言ったでしょう?
近所の野良猫を手懐けて研究しましたから」

雲「やる気のベクトルが可笑しい」

骸「動物好きの君に、この肉球地獄が耐えられると言うのですか?」

雲「…卑怯だよ」

骸「君の敗因はただひとつ、僕が猫だった事です」

雲「小動物好きを肉球で攻めるなんて
流石、犯罪者だね」

骸「いや、犯罪者関係ないでしょう」

雲「…授業終わりまで応接室に居ていいよ
そのかわり触らせてね」

骸「クフフ、仕方ありませんね」




綱「二人って案外仲いいよな」

骸「おや、ボンゴレ」

綱「授業くらい出ろよ
リボーンが煩いぞ」

骸「僕は関係無いのでは?」

綱「ただでさえ目立つ容姿なんだから、目立たない様に真面目にしとけって」

骸「おやおや、面倒ですね」

雲「…放課後来なよ
まだ触り足りない」

骸「放課後は真っ直ぐ帰りますから」

雲「許さないよ」

綱「(やっぱり仲良くなってないかも)」
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ