book2
□いたずら
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「ねえねえアスラン」
そう言って、キラはアスランの上に跨った。
紫色の瞳が、アスランを見下ろした。
* い た ず ら
わざとやっているとしか思えない格好だった。お風呂から上がったばかりのしっとりと濡れた肌に、シャツを一枚羽織っただけ。すらりと伸びた足から、ちらりちらりときわどい部分が見える。
「なに?」
「なにって……分かってるくせに?」
読んでいた本を奪われる。寝転んでいたその上に乗ったキラは、にいと笑った。
濡れた紫の瞳が近づく。落ちてきた唇を受け入れる。
薄く開いた唇に舌を潜り込ませた。あたたかい舌が絡まって、くちゅくちゅと水音をたてる。
「はっ…ぅん……」
零れた唾液がキラの顎を伝った。息継ぎを惜しむように、唇が重なる。
甘い熱が生まれる。柔らかく白い太ももの内側を触ると、ぴくりと舌が引っ込んだ。
「んっ、やぁ……」
「キラが言ったクセに」
耳元で囁いて、柔らかな耳たぶを食んだ。紅葉した顔がこちらを向く。
白いシャツから少し顔を出したキラ自身が、ふるふると震えていた。
「キラ、して見せて?」
アスランの言葉に、潤んだ瞳がこくりと頷いた。
キラの指が自信を握る。ゆっくりと動きから、だんだんと早くなって呼吸が速くなる。
薄く開いた唇から、はあはあと熱い吐息がこぼれる。キラは、自分の胸元をいじり出した。ツンと立ち上がった淡い色の飾りが、白いシャツに透ける。
「ふーん……キラはいつも、そうしてるの」
「やぁ……い、わなっ、ンッ……でぇ」
赤みが増した唇の端から、つうと唾液が零れる。熱を帯びたキラの目がアスランを意識して、妖艶に微笑む。ぴくぴくと細かく震えるキラが、とろとろと蜜をこぼし始める。
だんだんと張り詰めていくキラは、見られている事を意識しているのかいつもより早く絶頂を迎えようとしていた。
自然と動いたキラの脚がこちらに向く。小さめの足の指先をアスランは舐めた。
「きゃうっ!? はっ、うぅッ……ああッ!!」
ぱたぱたと白い雫がアスランの服に掛かった。顔にまで飛び散った白濁を、アスランは指で掬う。その指をキラの口元まで持っていくと、赤い舌がちろりと舐めた。
「おいしい?」
「……まずい」
そう言いながら、キラはアスランの顔についた白濁を舐め取る。首筋から顎、そして頬とキラの小さめの下が這う。最後にたどり着いたのは、少し薄めの唇。唇が自然と重なった。
「……まずいな」
「言ったじゃん」
ぷくりと膨れたキラの頬。先ほどまでの妖艶さはなくなっていた。ぺたんとアスランの上に倒れたキラは紫の目を細めると、ふわんと欠伸をする。
「ねむい……おやすみぃ」
「こら、寝るな」
「いやー、眠いもん」
「これ、どうすんだよ」
「しらなーい」
首筋に抱きついて、キラは目を閉じる。こちらのことなどまったく考えないキラの行動に、アスランはやれやれとため息をついた。
可愛らしいその顔は、天使のようで、じつは悪魔のなのかもしれない。
End
誘い受けで小悪魔的なキラです。つか、アスラン起きたままだった(д
最初はただ、ちゅーする話だったんですが、なぜかこうなりました。きっと、アスランがキラの自精が見たかった所為です←
あんまり淫乱キャラって書けないんですが、なぜかキラだと書けてしまえるアスキラクオリティーwww
最近いろんなアスキラが脳内を駆け巡ります。