book3

□piccolo uccello verde
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※キラ独白のようなもの






羽を広げて、首をかしげる緑の小鳥。
可愛く鳴いて、ぱたぱたと飛んだ。





*piccolo uccello verde






キミの瞳の色とおんなじ小鳥。
キミにもらってから、ずっとずっと一緒だった。
どんなに離れていてても、この子がいれば寂しくなかった。


だからね、僕はどうしても捨てる事ができなかったんだ。



どうして、きみは同じ色をしているの?



会えない時間が、どんどんと長くなる。



どうして、僕らは敵になってのかな。


今の友達も大切だけれども、キミも大切な大切なヒトなのに。




戦わなくていいのなら、殺さなくていいのなら、いつだって僕はキミに打たれても構わなかったんだよ。





でもね、ここには僕しかいないんだよ。

守るって、すごく大変なんだね。




キミに甘えてたのは僕。

きっと、キミはすごく大変だったよね。






この頃は、もしもの世界を考えるんだ。




もしも、戦争がなかったら。

もしも、キミに出会わなかったら。

もしも、あの時キミが転校なんてしなかったら。



もしも、ずっとずっと前にキミと再会(あえて)いたのなら……




今とは違う関係に、僕らはなっていたのかな。



もしそうだとしたのなら、僕は今すぐにでもそこへ飛んでいきたい。








“鳥のように飛べたなら”







きっと、僕はキミを苦しめる事もない。





「ごめんね、アスラン」






end



「Io lo rifiuto」のキラサイドみたいな話です。
これも、悲恋SSのアスキラで診断した結果、出てきたお題だったんですが……
もっそいアスキラピッタリだと思いません?
この結果出たとき、一人でほくそ笑みました←←

それにしても、なんでトリィって緑なんですかね……
製作者側の意図としか思えません!!

140字SSって結構面白いですね。
文字制限があると、言いたいことだけを凝縮できますもんね
出来ているかは別として(笑


piccolo uccello verde:緑の小鳥(伊語)









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