book3
□たまにはこんな日も
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※むっちゃ短いです。
「暑い……」
ただいま、俺たちは地球にある某夢と魔法の国に来ています。
*たまにはこんな日も
「おばけちゃーん♪」
キラはハイテンションで、覚えたばかりの手遊びをしている。
こんなクソ暑い中、何が楽しくてパレードのためなんかに並ばなきゃならんのだ。そう思いつつも、隣でキラキラした紫色の目を見ると、まぁ仕方がないとキラを見つめる。
「お化けのお化けのストリート♪ ん? なに、アスラン?」
「楽しいか?」
「うん!! 久々の地球だしね」
「アスランは……楽しい?」
少し上目遣い。そんな不安そうな顔されてしまったら、こう答えるしかない。
「楽しいよ。キラは見てて飽きないからね」
「……あ、そう…というか、パレード見ようよ!!」
「それよりキラが良い」
わたわたと顔を真っ赤にするキラ。見てて飽きないは嘘じゃない。
「あ、始まった!!」
軽快な音楽とともなカートに乗ってやってくるキャラクターたち。
「お化けのお化けのストリート♪」
キラの目はキャラクターたちに奪われる。リズムに合わせて手拍子するキラの目は、わくわくと子供のようだった。
「探しに行こうよハロウィンストリート♪」
口ずささむキラ。振り上げた手を捕まえて、頬に口付けてやった。
「な…何してんだよ!?」
このくそ暑い中文句を言わずにいるのだ。少しぐらい、悪戯する権利はあるだろう。
「お化けの悪戯かな?」
昨日買ったハロウィンのマスクを顔にかざした。
「バカじゃないの!!」
ぷっくり膨れた頬が、マスク越しに見える。視線をあげると、キャラクターの耳を着けた茶色い頭がある。丸いその耳が、ずいとこちらに寄ると、ぽすっと頭に何か着けられた。
「うーん、意外に似合ってるよアスラン」
「そりゃどうも」
お揃いの丸い黒い耳が頭にのっている。パーク内を見渡すと、いたるところで着けられている。
浮かれた格好だとは思うけれど、パークの魔力が働いたらしい。これはこれで、悪くはない。
パレードが終わると、ばらばらと人々が動き出す。
「さて、次はどこへ行きますか?」
「じゃあ、涼しいところでごはん食べよ!!」
立ち上がったキラが手を差し出した。腕を引っ張り上げられて、そのまま歩き出す。
「ランランランララランランラン♪」
口ずさまれるメロディー。きっと、これからしばらくはキラにつられて口ずさんでしまうのかもしれない。
end
一人でディズニーシーにいたときに、ぽちぽち打ち込んでました。
久々のアスキラ……短いですが…
Dハロは楽しかったぁ!!←←←