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□不安
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不安。



どうしようもなく不安になる。



「総士……」


総士が帰ってきてから確かめずにはいられない。

また消えたりしないか。

おまえがここにいるのか。


アルヴィスにいることは知っている。
フェストゥムとなった総士が簡単に日常に戻れるわけはなく、監視を兼ねてだと聞いた。


アルヴィス内の総士の部屋。
その前に一騎は立ってい。

ノックしようかと、手を上げて引っ込めて。同じことを繰り返している。


「………」



あいたい。

ふれたい。


だけれども、離れていた期間が長かっただけに躊躇ってしまう。


さわって。

こえをききたい。


「そうし……」

「そんなところに突っ立てないで、入ってきたらどうだ?」


目の前の扉が開いた。
まっすぐに視線がぶつかって、思わず俯いた。


あいたかった。

あやまりたい。

ちがう。

ふれて、

さわって、

なまえをよんで。



「一騎?」

「もっと………」


手を伸ばす。
届かなかった手が触れた。

少し低めの体温を抱きしめる。


「一騎?」


たりない。

こえも、

においも、

すべて。


あまりにも長く離れていたから。




“もっと、あなたを感じたい”









あ、、、れ?
甘めにするはずが????

意味不明な総士欠乏症な一騎さんができあがりましたwww






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