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□Sleep Soundly
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さらさらの髪を撫でつけて、額にかかった黒髪をいじる。

伏せられた睫毛は、よく見ると長い。
赤い瞳は、今はその奥に仕舞われてる。


隣で眠る愛おしい存在。

一騎は、気持ちよさそうに寝息をたてていた。

身体を重ね合って、体力を使い果たしたのか熟睡していた。


無理をさせたかと反省はするものの、顔はにやけずにはいられない。

とてもじゃないが人に見せられない。
さぞ不抜けた顔をしているだろう。


あまりにも無防備な姿。


こんなにも近くで、一騎の顔を見るの初めてだった。

普段よりも幼い顔。

華奢な身体。

腕も足も腰も細くしなやか。
思わず自分と比べてしまう。

まだ成長途中なのは変わらないはずなのに、自分とは違いすぎる。



…くしゅん

小さなくしゃみを聞いて、まだ裸だったことを思い出す。
温度管理ができた部屋であっても、このままでは風邪を引いてしまう。

服を着せようと、手を伸ばす。
だが、ぴんと髪を引っ張られ手が届かない。



「……困った」


いつのまにか捕まえられていた長く伸ばした髪を、ぎゅっと握って離さないその姿。

可愛らしい。
思わず顔がゆるむ。


ずっと見ていたいのだが、流石にまずい。


「…一騎」


起こそうかとも思ったが、起こすのも忍びない。

見ていてまったく飽きないその寝顔は、本当に愛おしい。


まぁ、布団を掛けていれば大丈夫だろうと、一騎を引き寄せて抱きしめた。

ふわりと甘い匂いが近くなる。

無意識に温かさにすり寄って、顔を押しつけられた。

猫のような仕草。
子猫が甘えているようで、


「…かわいいな」


黒髪を撫でて、キスをした。


愛おしくて、自分だけの者にしてしまいたい。


抱きしめて、離したくない。

けしてもう離したりはしない。




この時間ずっと続けばいいと、

切に願う。




end



ポエマー総士←←

総士の髪を掴む一騎が書きたかったんです!!
かつ、それが癖なら尚更goo!!!

ちくしょう、俺が一騎愛でたいぜ←

つか、確実一騎のが体力あるよねーと友人と盛り上がったのを思い出す……


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