歌パロ短編
□死にたがり
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雲ひとつのない日曜日。
大和はため息をつく。隣にはクラスメイトである月野がフェンスをまたいでいた。
「死にたい」
とか馬鹿げてる。大和は呆れていた。
自堕落浸って優越感を楽しむ彼に笑顔を送ってやる。
わざわざ、まわりの奴らに合わせるためにネタを集めたり、うつ病でもないのにそう思いこんで。
「もーうざってぇよ!」
大和は叫ぶ。
「や、大和?」
「月野、お前が死のうと俺には関係ないだろ?!」
「ぇ…」
「死にたきゃ死んだらいいじゃん誰も気づいちゃくれないんだから。もう死にたい死にたいいうたんなら死ねばいいじゃん」
大和はそういうと真昼間の屋上から離れていった。