treasure&gift
□大好きな歌
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「〜♪」
心地好い歌声が僕の耳に聞こえてきた。
全てにおいて憔悴しきった僕は、歌声につられてか倒れ込んだ。
綺麗な…う…ごえ……
+++++
「おーい…大丈夫かぁ?」
「ん…ぅ…」
目を開けたら、そこには綺麗な赤い髪した男の人がいた。
外国の人かな…?それにしては綺麗な発音…。英語で話してみようかな?
「あ…excuse me?」
「へ?」
赤い髪の人は、焦ったみたいだった…。
…わかった、日本にいすぎて英語忘れちゃったんだ(違
「すみません…助けていただいたようで…」
「あ、あぁいや、そんなんいいんだよ!てか…君、名前は?」
瞳(め)の色綺麗だなーとか思いながら、彼の質問に答える。
「…僕は…えっと…そうだ、由良夏樹。夏樹です」
「(今なんで悩んで…?)…まぁいっか。俺は一ノ瀬海斗。」
「…日本の方ですか!」
僕が驚いて声をあげれば、海斗さんはにっと笑って「まぁ」と。
「大丈夫?なっきんそこで倒れてたんだよ?」
「なっきん?」
「なっきんはなっきんだよ!大丈夫だった?」
なっきん…まさか僕ですか。
夏樹のカケラがあんまり無い気が…。