Hello
□自分の気持ち
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リビングのソファーで雑誌を見てると
玄関で物音がした。
ふっとリビングの入り口に目をやって
また雑誌をパラパラとめくってみる。
しばらくして気が付いた。
『…あれ!?』
てっきり外出していたミノかオニュヒョンが
帰って来たのかと思ったけど
いっこうにリビングに入って来る気配が無い。
雑誌を置くとリビングを出た。
廊下を進むと寝室のドアが数cm開いていたけど
中は真っ暗。
何となくドアを開けて目を凝らすと
暗がりの中で誰かが
横たわっているのが分かった。
『オニュヒョン!?』
照明のスイッチを入れると
ベッドに近づいてそっと腰掛ける。
問いかけには答えず
うつ伏せの姿勢で顔だけ僕に向けた。