Hello 第2章
□始まり
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ラストオーダーのコーヒーを
お客様に出し終えると
コーヒー豆の在庫を確認する為に
バックヤードに向かった。
倉庫の壁にあるスイッチを入れると
棚一面に並べられたコーヒー豆達。
コーヒー豆の保存容器を手に取って
1つ1つ賞味期限を確認していく。
『これは処分ね…』
美味しいコーヒーの賞味期限は
豆の状態で1,2週間程度。
常に鮮度の良い豆を提供出来るよう
賞味期限のチェックは毎日の仕事。
『これは注文しとかないと!!』
賞味期限と合わせて
在庫管理も重要な仕事の1つ。
途中、ジンギ君に出した
コーヒー豆の瓶に差し掛かると
さっきの事を思いだした。
会わなかった1年半の間に
ジンギ君の雰囲気が変わっていた事。。。
なんだか大人っぽくなったと言うか
男らしくなったみたい。
このくらいの男の人って
こんな風に少しの間に
変わってしまうものなのかな。。。
でもその反面、何だか近寄り難くて
気軽に“ジンギ君”なんて言えない感じ。