06/25の日記

02:39
■絵無し!代わりに突発文章だったり。
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こんばんは。

絵がないからイキナリ文章!
シーンはネウロが魔界に戻る為に、空き部屋にいるゼラの元に行った辺りから。
ではドゾ↓





「まだか、早くしろ」

「ぐへッ!?もう少しだってのにイキナリ引っぱんないでくだせえ裂けちまいまさぁ!!
それより…いいんですかい?」

「何がだ」

今唯一、我が輩と魔界を繋ぐゲート役のゼラが、伸ばし捲り締まりの無くなった口で、我が輩に言葉を向けてきた。

「ネウロ様は知らないでしょうが、向こうにゃ上級魔人であるあんたのお戻りを待ち侘びてる女が、
それこそ掃いて捨てるほどいるってのに」

「それがどうした」

我が輩の、承知を仄めかした返答が“意外”だったのか、ゼラが表情を変える。

「手を休めるな(ゲシッ‼」
「ギャッ!!」

軽く蹴ってやると、アタフタとしながら口にあてがう手に再び力を込め直した。

あれはアプローチ…だったのであろう。
今思い起こせば、そう取れなくもない言動で我が輩に近付く女は多かった。
それは、魔界でも類い稀な上級魔人と血脈を繋ぐ事こそが、
自分自身で運命に逆う事を諦めた、あの地の女達に唯一残された可能性であったから…なのかもしれない。

「確率の程は置いとくとして、それを承知の上でUターンを希望なさるとは…何とも罪なお方だ」

女達の反応を予測したのか、ゼラは苦笑と共に盛大な溜め息を吐いてみせている。

「そういえば…ゼラ、貴様も女のはずだが?」

「ああ、御心配には及びませんや…俺は夢は見ないタチでさ」

「・・・・」

夢…か。

叶う可能性の低さをもって夢と呼ぶのなら、ヤコ・・・これが夢なのかもしれん。

再び地上に戻り、
再び貴様に出会い、
再びその名を口にする事こそが、


「ネウロ様、準備出来ましたぜ」

「…ウム、ご苦労」

「急かしなさるから多少窮屈な仕上がりになっちまいましたが…」

「構わん。せっかくアレの意識を堕としてきたのだ…目覚める前に戻るぞ」

「へいへい、少しの時間も惜しいとは…既に重症って事でやすね」

「死にかけているのだから重症なのは当然だ」

「いやそっちじゃなく…やれやれ、これじゃ魔界の気位の高い女達もカタナシですぜ、まったく…」
「御託はいい、さっさと口を固定させろ。さもなくば…確か口裂け女と言ったか、貴様を都市伝説に作り変えてやる」
「じょ、冗談じゃねえ!現状ですら微妙だってのに、これ以上目立ったら俺までここに住めなくなりまさあ!!」

引き裂く寸前で止めている指先から逃れるように、ゼラは漸く口を固定し始めた。

これでゲートは完成だ。
一方通行で、
我が輩一人分の。




ヤコ。
貴様に通じる全てが、我が輩が生まれて初めて願う夢なのだとしたらーーーーーー


「ゼラ、貴様は懸命だぞ。夢とは見る物ではなく…この手で掴み取る物だ」

「?…ウグッ!!!」



*  *  *  *  *


その言葉を最後に、憎々しい笑みは身体ごと口内へと踏み込み、振り返る事無く魔界への細い道を辿った。


「…んな事言われたら、こっちまで夢を追いたくなっちまうじゃねーですかぃ」

だから、証明して見せてくださいや。
万分の一以下の確率でも、
愚かでもいい。
それが、下級魔人の俺にとっても道標になるのかもしれやせん。

「けど…あんなにお口の中にズケズケ踏み込まれて…もうお嫁に行けない。密かに夢だったのに」

独り言でささやかな夢を口走っていると、目覚めたばかりの小さな足音が姿を現し、ドデカイ存在感が消え失せた場所をゆっくりと見渡した。
何か思ったのか思わなかったのか、人間の考えなんざ読める俺じゃないが、
その眼差しが、去る瞬間に残されたソレと同じぐらいに真っ直ぐで・・・

夢は掴み取るためにあるんだと、今度はこの人間の声で、聴こえた気がした。



Fin.

***********

尻切れとんぼwww

違うの。
書きたかったのは、魔人様がいかに魔界でモテモテだったかって辺り。
後は蛇足。

大変お粗末様でした!

レベル上げ疲れた…今から風呂入って就寝。
明日仕事だってのに起きられる気がしねえですww

ではまた後日。
オヤスミナサイ、良い夢を!ノシ




          九印.



☆コメント☆
[ひつじ] 06-25 09:16 削除
おはようございます(´∀`)

SS読みましたぁ☆
やっぱり九印様の文章大好きです(o>ω<o)
絶対ネウロは魔界でモテモテですよね(`・ω・´)
それでもって、魔界に戻ったネウロは近づいてくる女魔人たちを軽くあしらいながら、ずっと弥子のこと考えてるんですよ絶対!!(笑

なんて(∩∇`)
いつも更新楽しみにしてます!!
頑張ってくださいo(^-^)o
また、お邪魔しにきます〜☆

[九印] 06-26 10:03 削除
おおひつじ様、読んでくださいましたか、ありがとうございます!

あれですよね、あのマントネウロ様がモテてないはずがないです!
魔界にいた頃はまったく気付いていなかったけど、無意識ながら自分で体験してしまった今は、アレはそうだったのだと気付けていたらいいです。
でもまあ気付いても結局蹴散らすでしょうがw
いや-、最初からゼラ視点で書いちゃった方が、ネウロのモテモテっぷりを掘り下げられただろうにとちょっと後悔もありますが、
直す時間が無かったのでした。
最近マトモなコトが出来ていなくて申し訳ありません!
時間が出来たらまた頑張りますので、見捨てないでやってくださいませ。
コメントをありがとうございました!

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