緋色の海に浮かぶ蝶

□episode1
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立海大附属中テニス部部室







「来週の土曜、氷帝学園と練習試合することになった。」




部室に皆を集めた幸村精市は、そう告げた。

その隣りの真田弦一郎が、口を開いた。




「氷帝の榊監督が、我々の為にバスを用意して下さる。
集合時間は朝の七時だ。遅れるなよ、赤也!」


「げっ!ってか真田副部長、何で俺だけなんスか!?」


「お前が一番心配だからだろう。」





切原赤也の文句を、柳連二がさらりとなだめる。










こんな日常がもうすぐ壊れるなんて、誰が考えただろう…
















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