頂き物
□Buon Natale 〜双生児シリーズ編
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【Buon Natale 〜双生児シリーズ編】
「父さん、母さん」
「はい、これ」
「何?」
「何だい、」
「「いいから、開けてみて」」
「「?」」
訝りながらも渡された封筒を開ける二人。
と、中に入っていた物を見るや否や忽ちその表情を和らげた。
「それ、僕と恭綱からのプレゼント」
「たまには夫婦水入らずでゆっくりしてきてよ」
「弥綱、恭綱…」
「いいのかい?」
「「じゃなかったらプレゼントなんかしないよ」」
声を揃えて答える子供達を、思わず抱き締める綱吉。
子供だ子供だと思っていたけど、気付かぬうちにこんなにまで成長していたなんて。
「ありがとう…二人共」
「今までで一番の贈り物だよ」
恭弥もまた、家族限定の笑みを浮かべて子供達の頬に感謝のキスを贈る。
そこには、マフィアのボスとその家族ではない、ごく普通の家族団欒の光景が繰り広げられていた。
「何かお返ししなきゃね」
「何がいい?」
「「じゃあ、弟か妹が欲しい!」」
「ええぇッ!!??//」
「だってさ。頑張ろうね、綱吉」
「き、恭弥さんッ!!////」
―――果たして、双生児の願いは叶うのか。
それは、神のみぞ知る?
END.
2008・12・25.