雷光vs雷鳴
「私、私は、雷光に全部背負ってもらうほど弱くなかったんだ!!」
「そりゃあ私は見えてないし」
「聞いてないし」
「雷光に比べたらどうしようもないくらい子どもだったけどっ!」
「なんでそうやって笑って独りで片付けようとするんだよ!!」
「母さんも」
「父さんも」
「叔父さんも好きだったよ」
「好きだったけど」
「同じくらい兄さんが好きだったんだよ!」
「どんだけ私はばかなんだよ…」
「なんなんだよ…ちくしょう…」
「ことをややこしくしなくたってよかったのに…」
「それになんでピンクなんだよ…」
「びっくりしたんだよ本当はさあ……」
『…ごめん』
「雷光…」
「雷光、かえ」
『ごめん、ピンクで』
「そこじゃないっっ!!」
fin
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