企画夢

□恋の始まり
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俺は、甲高い声をあげた桜と同時に果てた。
桜と同時に果てた事が嬉しくて、思わず顔が綻んだ。
らしくない。そう思うが、桜には勝てないのだから、諦めるしかない。
桜は虚ろな瞳で、焦点のあってない視点で俺を見つめてくる。
意識のはっきりしてない桜は、何時ものクールな桜じゃない。
甘い瞳で、俺にしか見せない表情を浮かべて、俺を更に溺れさせていく。
もう少し経てば、何時ものクールで柔らかい笑みを浮かべる桜に戻るんだろう…。
俺が、恋を始めた桜に―…





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