ss-under story-@

□限定
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俺を暖められるのは…



君の温もりだけ。





限定





「ちょっ…銀さん?」

「あったけぇー…桜は高温動物だな」

「動物って…って言うか重たいから退け」

「体は暖かいのに心は冷たいなぁー…桜は」

誰だって料理中に邪魔されればそう言うに決まっている。
銀時は後ろから私を包み込む様に抱きしめている。



…料理するなって事かしら…



身動きできないったらありゃしない。



「あ、桜砂糖もっと入れてくれよぉー」

「い・や。そんな甘ったるい肉じゃがなんか食べたくありませんから」

「何だよケチぃー」

拗ねたように言う銀時。
可愛いとか思っちゃ駄目よ私。
なんか企んでいるに違いないんだから。
こう甘えて来る時は甘い物欲しいとかなんとか言ってくるに決まっている。

惑わされるな私!!

「ケチじゃありません」

「デザートねぇの?」

「ありません」

「つめてぇーなぁー…」

「冷たくない」

「お腹空いた…」

「なら離して」

「やだ」

「やだって…」

この人何歳児?
いや、子供じゃないはず。
微妙だけど大人なはず…。

私から離れようとしない銀時。
私にどうしろって言うの?
私はどうしたらいいの?


いつになったら離してくれるんだ?


「デザートは桜な」

「はっ!?何言ってんの!?」

「いーじゃんかよぉ。ってか今食いたいかも…」

「はっ!?」

何言っちゃってんだ!?
今やりたいってか?

御飯いらないのか?

「まぁまぁ」

「ちょっ!後にしてよ…」

「ヤダ無理」

「あっ…」


なんでこうなるんだ?


銀時から言い出した事。
お腹空いたから料理作って、と言い出したのは銀時。

なのに、今襲われてます。
私の話まるっきり無視。

私は太股に冷たい感覚を覚えた。
着物の重ねられた裾を捲くり上げ、優しく触れていく。
撫で回されて、背中に寒気が走る。

「ぎ…ん…」

撫でられただけで体が熱くなっている。

「嫌だって言いながら本当は嬉しいくせにぃー素直じゃないなぁー桜は…」

ニヤニヤしているのが口調で解る。
銀時の思い通りになったみたいで納得が行かない。

でも、銀時が与えてくれる温もりには逆らえない。

「あっ!やっ…そこ…ッや…」

銀時の指が秘部に触れた。
思い切り反応を示した私の体。


逆らえない。


どうする事も出来ない。
思考さえも、停止しちゃいそうで…。

「体は素直みたいだぜ?」

「あっ…耳元で…喋んないで…」

余計に快楽が増していくから。
背中に寒気が走る。
敏感に体が反応している。
割れ目をなぞったり、秘部の突起を潰したりして、刺激を与えられる。
その度に声が出てしまう。

一度与えられた快楽には抗えない。
逆らえない。

抜け出す術がない。

「桜のココすっげぇー濡れてる」

「あっ…ん…やぁ…」

着物を肌蹴させて、開いている手で胸も揉み始めた。
あられもない格好だ。
あらわになった肩や胸。
捲くり上げられ、あらわになっている脚。
寒いはずなのに、体が熱を帯びている。
倒れない様に、両手で流し代に手を伸ばし、何とか態勢を保つ。

「桜のうなじ最高…」

そう言いながら、私のうなじに軽く口付け。
口付けられた瞬間、ゾクリと寒気が走った。


「ひゃっ!」

「弱いんだっけ?」

「バッ…カ…」

知っていてわざとやったんだ。
私の弱点は、この男が一番よく理解しているんだから。
知らないはずがない。

完璧に弄ばれている。
けれど、抵抗する気力がない。悪態を付くのが精一杯。

ジュワァァー…

「あ…」

私が快楽に酔いしれようとしたら、いきなり鍋が音を立てて吹き出した。

「あっ…銀…」

銀時が素早く火を消し、耳元で囁いて来た。

「こっちに集中しろ」

「あっ…ん…」

私の中に指を二本突き立てて、激しく掻き回していく。
卑猥な音を立てて、私の感じる箇所を責め続けていく。

腕に力が入らない。
立っている事が辛くなって来た…。
辛うじて銀時の腕で支えられている状態。

「あっ…ぅあ…あ…」

「桜…そんな可愛い声で鳴かれると我慢出来ないんですけど…」

「えっ…此処で…?」

「桜こっち向け」

「ん…」

流し台を背に、私は銀時へと体を向けた。
向いた先にいたのは、柔らかく微笑んでいる彼。
先程、我が儘言っていた人と同じとは思えない程格好良くて…。
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