PLAYBOY×PLAYGIRL
□Data00-契約成立-
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Q. 好きなものは何?
A. 快楽。
Q. あなたのモットーは?
A. 快楽。
date00.
契約成立
「私…好きになっちゃった…」
はい契約終了。
鼻で笑ってやる。
俺達は、そんな下らない台詞を聞きたい訳じゃねぇ。
甘くて温い関係なんて、俺達は一切望んでいない。
そんな下らない台詞を言う女は、即刻切り捨て。素早く、新しい女を捜すだけ。
けれど、俺達が掲げる条件に合う女が、中々いやしねぇ。
俺達はかなりの有名人だから、知っている奴等は五万と居ても、知らない奴等なんていやしない。
けどまぁ、知っているだけならいい。構わない。しかし、恋愛感情を求められたら困る。そんな事望んでもいないし欲しくもねぇ。
近付いてくるなら抱いてやる。けれど、限りなく冷たく接してやるから。
恋愛なんて下らない。
好きとか嫌いとか、どうでもいい感情で、別に欲しくはない。
あってもなくてもどうでもいい感情だし、感じない。
そんな感情を必要とせずに、快楽だけを求める女が、この学園にはいやしねぇ。
やっと見付けたと思ったら、最終的には惚れてやがるし…。
(ろくな女がいやしねぇ…)
教室を見渡すが、俺と目が合っただけで顔を赤らめる女子ばかり。
そんな下らない感情はいらないから、快楽だけを求めろ。そう言いたくなる。
好きにならない。
絶対条件に引っ掛かる女子ばかりで、資格を持たない。
浅い溜息を着いた直後、いつの間にか覚醒していたジローが、明るい声で話し掛けて来た。
「跡部ぇー、Eー情報仕入れてきたぁ」
「何だ?」
「隣のクラスにね、売りやってる子がいるらしいよ。んでね、その娘快楽主義者なんだってー」
「へぇー…」
確かにいい情報だな。
快楽主義か…。俺達と一緒じゃねぇか。
取っ捕まえて、話をしてみるだけしてみるか。
売りやってるのは、快楽を得たいから。快楽を得たいから、売りをしている。
誰とでも寝られるのなら、尚都合がいい。
そんな奴、まだこの学園に居たんだな…。
けど問題は、俺達に恋愛感情を向けないか…だ。
雇ってややこしくなる様な女なら、最初からいらねぇからな。
「ジロー、行くぞ」
「はぁーい」
ジローを呼び付け、他の奴等を部室へと呼び出す。
俺とジローは、その女を引き連れてから、部室へと向かう。
声を掛けた時、すげぇー怪訝な顔をされたけど、構わずに引っ張っていく。
「ちょっと来い」
「はぁ?あんた何なの!?」
強気な態度に、強い眼差し。
見たら、意外と可愛くて、今まで目を付けなかったのが不思議なくらいだ。
男子テニス部の、飾りにもなりそうだな。
こいつの反応から、俺達への恋愛感情なんて微塵も感じない。
快楽主義のこいつに、ぴったりの仕事を与えてやるよ…。
* * *
レギュラー陣が集まっている中、こいつを連れて行った。
「次の候補はこの子だよぉ」
ジローの暢気な声に、彼女はイラッとしたのか、物凄い不機嫌な表情を浮かべた。
「あんたら何なの?っていうか、あたしに何の用?」
「お前、売りやってるらしいな」
「やってるけど何?」
冷たく言い放つこいつに、期待した。今まで、ここまで冷たくされる事がなかったから、確実に大丈夫と思えた。
「俺達のマネージャーにならねぇか?」
「はぁ!?何であたしがあんたらの為に動かないといけないの?」
「ちゃうちゃう。マネージャー言うても、俺等のパシリなんかやないで」
「じゃぁ…何なの?」
「はっきり言うと、俺達の性奴隷って奴だ。マネージャーの仕事は、俺達に抱かれる事なんだよ」
マネージャーの仕事はただ一つ。
俺達に、無条件で体を捧げる事。
別に、昔からある風習とか、制度という訳じゃない。
レギュラー陣は皆が皆、恋愛はめんどくせぇーと思っている輩ばかり。
めんどくせぇー恋愛をするのなら、部活に力を入れたい。いや、入れなきゃならない。
抱いてくれという女は腐る程いる。けれど、そいつらを片っ端から抱いていくと、必ずめんどくさい事が一、二件起きてしまう。
それならば、マネージャーという役職と命名して、好き放題出来る女を、一人作ってしまえばいいのではないか…。そう考えた。