PLAYBOY×PLAYGIRL

□Data06-case by-ryo.S-
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こんな女。



他にはいねぇーよ…。





*Data06*
case by-ryo.S-






保健室を訪れた。
今の所、雇い主達からの呼び出しはない。要は、暇なのだ。
授業を受ける気になんてなれなくて、サボりを決め込む。教壇で話している教師を見ていた時は眠かったけれど、保健室を訪れ、いざ寝ると言う時になると、眠気は覚めてしまっていた。それでも、教室に戻る気は更々ない。そのままベッドに腰掛けて、横になる。

気分が悪いと嘘を吐いて、保健室を訪れた。保健医は居なかったけど、「体調が悪い」なんて言えば、事後だろうが何だろうが、どんな生徒だって納得してくれる。それが、校内一の問題児でも…。

少し寝ようかなと、目を閉じた瞬間、扉が開く音と同時に、聞いた事のある声が耳に届いた。

「誰もいねぇーのかよ…」

(この声…)

呟いた声に反応して、体を起こした。明らかに男の声。
名前は解らない。だけど、この声の持ち主は、確実に男子テニス部。何となく、聞いた事のある声。

雅は男テニの性隷。
全員とヤッてみたいという欲望が暴走した。それに、ただ寝ているだけじゃつまらない。相手がいるなら、その方がいい。

「誰もいない訳じゃないよ」

「えっ!?雅!?」

いきなり聞こえてきた声に驚き、思わず後ずさる。
カーテンが開け放たれ、そこには"性隷"である雅が、妖艶に微笑む姿があった。年齢を感じさせない、幼さを残さない、大人の笑顔。
年齢に相応しくない雅の表情に、宍戸は息を呑む。
これから来る快楽を楽しむ様な、男をその気にさせる笑顔。早く、快楽を得たくて仕方ない、そんな笑顔を向けられたら、答え無い訳にはいかない。

まだ、体の関係を持っていない。けれど、ちゃんと先に体を重ねた奴等から聞いている。

「お前何で…」

呼び出した訳じゃない。完全な偶然に、驚きを隠せない。
思わぬ巡り合わせに、心の準備をしていなかった宍戸は、戸惑いながら問い掛けようとする。
けれど相手は雅。呑気に構えている暇など与えない。宍戸の言葉を遮り、欲望を優先させる。
お誂え向きに、ここは保健室。すぐにでも情事に更ける事が出来る。今は授業中。怪我をしない限りは誰も来ないし、保健医も暫らくは戻ってこない。

「授業がかったるいから、さぼってるの」

雅の極一般的な解答に、安心したようにため息を吐いた。

「なんだ…昨日の跡部と忍足の所為じゃねぇんだな…」

「そんな訳ないでしょ。なんで安心してるの?」

「激しいんじゃなきゃ満足しねぇーんかと思って…。そんなテク、俺にはねぇから…」

そんな簡単に、体を壊す女じゃない。激しい方が悦ぶけれど、全員にそこまで期待はしていない。
それに、若いってだけで、十分に満たされるから。オヤジとやるより、男子テニス部とした方が、体は満足する。

雅に近付き、心の準備を整える。
心配している宍戸が可愛くて、雅は宍戸の腕を掴み、自分に引き寄せた。
妖艶な笑顔。これが、雅の最大の武器。誘いに乗らない男なんて、いやしない。

早く早くと、厭らしい笑顔。
宍戸自身を触り、微かな反応を示した宍戸に、再び微笑む。

「これがあれば満足するよ」

ズボンのチャックを下ろし、直に触っていく。

「先生戻って来ちまうぞ」

「大丈夫だよ。今職員室で書類整理してたから、当分帰ってこないよ」

宍戸自身を取出して、口に含む。自己主張していないにも関わらず大きいソレは、雅を濡らすのには十分。銜えて、上下に動かしたり、吸ってみたりする。

「ん…やべぇ…気持ちいい…」

手で扱いてみたり、軽く甘噛みしてみたりと、宍戸の好きなポイントを探る。すると、頭の部分が弱いと分かり、そこを重点的に攻めていく。
保健室内に、厭らしい音が響く。雅がわざと音を立てて舐める度、自身が波打つ。明らかに、興奮しているのが解る。それに気を良くして、雅は喉奥まで頬張る。

「固くなってきた」

次第に固く大きくなってきたモノに興奮し、雅は嬉しそうな笑顔を見せた。
固くて大きいのが好きな雅は、それだけで秘部を濡らしていく。

口に含むのがやっと。美味しそうにしゃぶり、裏筋を舐め、口を器用に動かす。

男の悦ばせ方を知っている。
美味しそうに銜えている雅の表情だけで、イけそうな気分だ。
厭らしい音をわざと出しながら、雅は口を上下に動かしていく。

「やべっ…」

顔を顰め、限界が近い事を雅に告げる。すると雅は、上下運動を早めた。
雅だって、我慢できない。早く、挿れて欲しくて仕方ないのだ。
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