-庭球-under story@

□確かな愛と幸せの形
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ベルトを外し、素早く自身を取出し、桜の腰を掴み、一気に突き上げる。
それに耐えられなかった桜が、甲高い声を上げてしまう。
ちょうど、桜が一番感じるヶ所だった。

「あっ!ん…あ…や…」

「桜の中…ぬるぬるしてるよ…」

「あっ…やっ…変な事…言わないでぇ…」

ジローが動く度に、背中に…全身に、快楽が走り抜けて行く。
一定のリズムで腰を動かして、厭らしい音を立たせる。
結合部分から聞こえてくる厭らしい音は、段々厭らしさを増していく。
桜の腰を掴んで、突き上げていく。
ベッドの軋む音、桜の喘ぎ声、桜を突き上げる水音。全てが厭らしく聞こえてきてしまう。
ジローは、桜の腰を掴んだまま、腰を曲げると、最後の追い打ちに出た。
先程よりも、激しく、桜を突き上げていく。

「うっ…」

「あぁん…あっ…やっ…あ…」

涙目になり、顔を上気させている桜が愛しくて…
桜は限界が近いのか、ジロー自身をきつく締めていった。
その締め付けの中、尚も腰を動かし続ける。
夫婦になって、初めての夜ではないが、何だか嬉しい気持ち。
愛してる人が、自分の腕の中にいて、愛しさの中で抱ける。
そんな事が当たり前になるとは…。
想像すら、していなかった。
ジローの突き上げに我慢出来なくなった桜が、悲鳴に似た喘ぎ声を上げる。

「あっ…やっ…だめっ!いやっ!あっ…イっちゃう…」

「イっていいよ…中に出してΕー?」

「出して…いいからっ…あっ!イく!あっ…あぁぁぁ」

「うっ…」

小さい声と、悲鳴に似た喘ぎ声を上げ、二人同時に達した。
桜の中から、自身を仕舞い、まだ残る余韻に浸ると同時に、桜をじっと見つめる。

「はぁ‥はぁ‥……ジロー?どうしたの?」

桜がぼけぇ‥としているジローに気付いて、問い掛けた。

「ん…やっぱ桜はかわΕーと思って」

「何言ってんの…」

「だって本当の事だСー」

桜がゆっくりと起き上がり、乱れた服を整える。
整え終わった隙を付いて、ジローは桜を抱き締めた。
大切に…。
大事そうに…。

「桜大好き!愛してる…」

「私も愛してる…」

桜を離し、どちらからともなく口付けを交わす。
軽く、触れるだけのキス。しかし、愛は詰まっている。
お互い、居なくてはならない存在。
どちらかが欠けるなんてありえない。
二人で一つ。だから、二人一緒じゃないと意味がない。

「汗…かいちゃった…」

「なら…もう一回はいろっか?今度は一緒にぃー」

「ったく仕方ないなぁ〜」

呆れた様に言いながらも、嬉しさが表情に出ている。
お互い視線を合わせて、笑顔になった。
確かな愛が、ここにはある。
大切に、大切に育まれた愛。
昔から、何も変わっていない。
変わらぬ愛。


大切な者を思う気持ちは、やがて…


確かな愛となり、そして、愛は形となっていく。


今の二人の様に…。


結ばれた二人の中には、確かな愛が、形となって、日々、大きさを、増していく。
二人で過ごす時間、全て、愛しい日々。



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