-庭球-under story@

□深愛を慈しむ者達へ…
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君との愛は…



深く繋がっている…



深愛…。





深愛を慈しむ者達へ…





部活が休みの日は、決まって彼氏の家で過ごすのが習慣となって来ている。
桜は、手慣れたてつきで、彼氏である日吉の部屋を物色しはじめる。
日吉の部屋を物色するのは楽しい。たまに、なんじゃこりゃ‥と言う物が出てくるからである。
木製の本棚の中に入っている本は、殆ど歴史的な本ばかり。似合っているからいいのだが…。
桜は暫らく本棚を物色していたが、飽きたのか、物色を止め、床に座って本を読んでいる日吉の横にちょこんと座り、肩に頭を置いた。

「漁っても何も出てこねぇぞ」

日吉は、桜に視線を向ける事無く、口を開いた。

「つまんない…」

「何も出て来ないからか?」

「違う!若が本読んでるからつまんないの!!」

相変わらず本に視線を落としたまま。
桜は日吉の肩から頭を上げると、腕を掴み、構ってと言わんばかりに、ぐいぐい引っ張った。
その行為をやられ、呆れた様な表情を浮かべると、ようやく桜へと視線を向ける。それと同時に、読んでいた本を、ぱたん‥と閉じた。

「つまんないって言われてもやる事なんかねぇぞ」

確かにやる事が無い。
日吉の家は純日本風な家。それ故に、ゲームなどと言うものがない。
やる事があるとすれば、勉強か寛ぐ位しかない。
しかし、折角の休み。彼氏と楽しく過ごしたい。
勉強が嫌でも、寛ぐ位は出来る筈。なのに、桜はつまらないと愚痴を零す。
それもそのはず。肝心の日吉が、桜より本に集中してしまっているのだから。
けれど、桜の頑張りがあって、本を読むのを止めてくれた。

「何もなくていい。若が私の相手してくれればいい」

「相手って…」

「若が本読まなければ私は暇にならないの!もっと若とお話したいよ…」

桜は話の相手をしてくれるだけでいいらしい。
まるで幼い子供の様に拗ねる桜。
しょぼんとして、下を向いてしまった。桜が拗ねる時や、恥ずかしい時に見せる仕草。まだ日吉の腕を掴んだまま。
桜の仕草から、桜が拗ねていると解ると、悪戯っぽい表情を浮かべた。

「話するだけでいいのか?」

「えっ…」

日吉の意味ありげな問い掛けに思わず顔を上げた。
何かをしようとしている顔だ。
桜は直感的にそう思った。

「話するだけでいいならいいけど」

「わか?」

日吉が桜から顔を逸らしたのを不思議に思った桜は、腕を掴んだまま呼び掛けた。
日吉の様子が、何となく、いつもと違う気がしたから。
不安になり、呼び掛けたのだ。
すると、日吉が目が合ったと思った次の瞬間。

ドサ‥

「………」

床に押し倒されてしまった。
一瞬の出来事に、抵抗する事も、慌てる事さえも出来ない。
気が付いたら、真剣な表情の自分の彼氏が上にいて…。
それ位しか現状把握が出来ない程に、桜は驚きを顕にしている。
両腕手首を押さえられて、逃げ道が無い。

「こういう事してもいいのか?」

「なっ!!」

日吉の一言で我に返った桜は、一気に顔を赤く染めていった。
素早く思考を切り替えて、慌て始める。
そんな桜にお構いなしで、日吉は桜の綺麗な首に顔を埋めた。

「ちょっ!ちょっと…ッ!わかぁー…」

桜が抵抗を見せるものの、全くの無反応。
桜の首に沢山の紅い華を咲かせていく。
抵抗する気など全く見せる事無く、日吉の思うままにされていく桜。

「わか…し…」

桜は恥ずかしさのあまり、顔を赤く染めている。
首に赤い証を付けると、段々と日吉の舌が下へと下がってくる。
桜の服の中に手を忍ばせて、ブラをたくし上げていく。
ブラを剥がされた桜は思わず腰を動かしてしまった。
これから襲ってくる快楽をじっと待つ。
桜の胸元にも赤い華を咲かせ、服を捲り上げて、胸を顕にさせた。

「あっ…」

桜が小さい声を盛らした次の瞬間、日吉が胸の突起を口に含んだ。
舌を上手く使い、胸の突起を口の中で転がす様に舐めあげる。
桜の背中に腕を回し、少し浮かせながらの行為。

「あっ…やっ…」

押し寄せて来る快楽を必死に堪える桜。
しかし、声が勝手に出てしまう。
今、日吉の家に居るのは二人だけ。だから何の問題もない。
桜が日吉の舌使いに酔い痴れていると、不意に秘部に何かが当たる感触を感じた。
けれどそれは、桜をもっと淫らにしていくもの。
日吉が秘部への愛撫を開始したのだ。
感覚的にそれが解った桜は、びくりと体を反応させた。

「ひゃっ…」
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