-庭球-under story@

□かたいきずな
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嫌いになんかならない。ずっと好き。ずっと桜が好き。
俺が心を返すなんて有り得ない。
桜の心は、一生、俺のものだ。

「桜を嫌いになるなんて考えられない…」

もう不安にならない。
桜の笑顔と愛と心が教えてくれた。
どれだけ深く愛されているか…。
嫉妬なんかしても意味無い事。
そして、もう桜の心が俺に捕われている事。
一生、返す気がない事。

桜への愛が教えてくれた。
桜との絆が教えてくれた。
桜は俺の傍にいてくれた。


もう…、ずっと前から、傍に居てくれた。


醜い姿さらけ出しても、桜なら受け止めてくれる。
そして、俺も受け止められる。
桜を好きな気持ちなら、誰にも負けない。

「私も…、ジローを嫌いになるなんて考えられない」

「ずっと傍にいて…?」

「ずっと傍にいる」

「桜…、ずっと好きだよ」

「ジロー…」

桜が最後まで言葉を紡ぐ前に、俺は桜の頭を掴んで、唇を重ねた。
君が泣かぬ様に、俺は幸せ与えるのみ。
君が淋しがらぬ様に僕は傍にいるのみ。
君が笑っていられるように、僕は愛するのみ。
君の笑顔が際立つ様に俺は口付け与えるのみ。
言葉の先なんて解っている。
だから聞かなくても平気。
聞かなくても、桜が紡ぐ言葉なら、解っている。
俺だから、解る言葉。


*  *  *


「あっ…や…あぁ…ジロー…こんな所で…あっ…しなくても…やぁん!」

「誰も来ないから平気だСー…それに、もう遅Еー」

放課後の教室に響く厭らしい水音。
桜を後ろから抱きしめ、桜の中に指を二本突き立て、俺は桜に快楽を与える。
桜の儚い笑顔を見たら、キスしたくなった。キスしたら我慢出来なくなった。
俺は、我が儘な上に我慢を知らない子供みたいだ。
理性抑えるなんて、俺には無理みたい。
片手で胸を、片手で桜を攻めていく。

「桜の気持ちЕーとこ…此処だっけ?」

「あっ!やぁぁッ!あっ…」

桜の感じる場所を見つけ、刺激を与え続けていく。
桜の甲高い声が、教室に響き、厭らしい音に拍車を掛けていた。
誰もいないから、見つかることは無い。…と思う。
だけど、バレていてもいい。他の奴らに、桜は俺のだと無言の主張が出来るからいい。
誰も…、桜に手を出さなくなる。返って好都合かも知れないから。
誰も手を出さなくなれば、桜は俺だけのものになって、ずっと傍に居てくれるから…。
桜を抱きしめている腕、離さなくて済む。
俺からの刺激に耐えられないのか、桜は腰を曲げ、俺の腕を強く、強く掴んだ。

「ジロー…もう…駄目ッ!はぁ…イっちゃう…」

「イってЕーよ…」

「あっ…あぁっ!あぁぁぁッ!」

桜の体が小刻みに反応し震え、桜は絶頂を迎えた。
前身の力が抜けてしまったのか、自分で立つ事すら出来ないみたい。
背後から、桜の体を両腕で支える。

「ジロー…はぁ…ジローが欲しい…」

吐息紛れの桜の甘い声での言葉。
桜が望むなら、俺は何でも差し出す。
桜が好きだから…。
桜の言葉に、俺は桜を近くの机に押し倒した。
我慢なんか出来ない。
俺だって、桜が欲しい。

「いれるよ…」

素早く自身を取り出し、桜の秘部に宛がい、返事を待つ事なく突き立てた。
奥へ…、奥へと桜を攻めていく。

「はっ…あぁっ…あ…やっ…」

「桜…、キモチЕ―?」

「あっ…キモチ…いぃッ…あっ…ジロー…」

こんな桜の姿なんて、俺しか知らない。
甘く名前を呼ばれるのも俺だけ。
こんなに桜を愛しているのも、俺だけ。
律動を繰り返し、桜を快楽へと導く。
教室に響くのは、桜の厭らしい声と水音だけ。

「あぁ…ッはっ…あっ…ん…」

「桜…好きだよ」

「あっ…わたしも…好き…あっ…」

この言葉が、俺にどれほどの幸福を与えているか…。
ねぇ、桜は気付いてる?
俺が、君しか愛してない事。
誰よりも君を大切だと思っている事。
きっと、気付いてるよね。
桜なら…。

「んッ…桜…」

「イクッ!ジロー…イっちゃうぅ…」
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