-庭球-under story@

□あなたの傍にいる時間、果てしなく
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朝の七時。
周助は隣にあるはずの温もりが無い事に気付き、ゆっくりと目を覚ました。
隣にいるはずの愛しい人。その代わりに、まな板を叩く音が聞こえてくる。
周助はまな板を叩く音を聞きながら、体を起こした。そして台所へと向かう。
そこには愛しい人−桜が立っていた。





貴方の傍にいる時間、果てしなく





ダイニングに用意されている洋食風な朝ご飯。
起きてきた周助に気付くと、桜は幸せそうな笑顔で振り向いた。

「おはよう周ちゃん。朝ご飯出来てるよ。席着いて」

まだ寝呆けている頭を引きずる様な感じで、桜に催促されるままに、席に着いた。
目の前に出された朝食を見て、ひしひしと実感する。
二人は結婚して一ヵ月と経っていないラブラブな夫婦。ご近所から羨ましがられる程の、美男美女夫婦。素敵で、理想的な夫婦。そして、一番幸せな夫婦。
二人で席につき、桜が作った手料理に口をつける。いつもと変わらない静かで幸せな朝の時間。

「美味しい…さすが桜」

「また言った」

返ってきた桜の言葉に、周助は少しだけ驚きを見せた。食べようとしていたサラダを口に運ぶ途中で止め、桜を見た。
桜は今の幸せを実感しているような、可愛い笑顔を周助に向けている。

「私の作ったご飯食べると、必ず“美味しい”って言ってくれるから。自覚無かったの?」

「全く…でも本当の事だから。桜の作った料理が美味しいのは」

「ありがと。周ちゃんのために作ってるから愛もたっぷり入ってるよ」

「クスッ‥本当だね」

幸せを感じる一時。
暫らくして周助も桜も朝食を食べ終わった。

「ご馳走様」

「はぁい」

美味しい朝食を済ませた後は洗い物。後で溜めてしようと言う訳がなく、二人分の食器をキッチンへと運び、蛇口を捻る。
朝早いからか、水が多少冷たい。スポンジに洗剤をつけ、食器を洗い始める。
その間、周助は桜を抱き締めて離さないまま。桜も桜で離してほしくないらしく、強く離れてと言えない。と言うかずっとくっついていて欲しい。そう思ってしまうのが、新婚の良いところでもある。

「周ちゃん…すぐ終わるからソファーで待ってて?」

周助にそう告げると、少し寂しそうにしながらも、桜から離れた。しかし桜には見えない様に、不適な笑みを浮かべた。何か変な事を思いついたらしい…。
周助の為に、素早く洗い物を済ませた。
台所系の家事に必要なエプロンを取り、ぱたぱたとスリッパの音を鳴らしながら退屈そうにしている周助の元へと走り寄った。
ソファーに座っている周助の隣に、座ろうとしたら、グイッと周助に引っ張られ、バランスを崩してしまった。

「わっ!?」

「桜捕まえた」

「周ちゃん!!びっくりするじゃない!!」

「ごめん…。でもつい…桜が可愛すぎるから…」

「もぉー……?周ちゃん…?」

「こんな事までしたくなっちゃうんだ」

抱き締められていたと思っていた腕が、怪しい動きを始めた。
桜のお腹の位置にあった腕が、いつのまにか胸へと移動している。
服の上から、胸を揉みだしていく。開いている方の腕は、太股の間に這わせていく。
朝ご飯を食べたばかりだと言うのに、いきなり食後の運動が始まろうとしていた。

「ちょっ…周ちゃん…こんな朝早くから…」

「食後の運動」

「で、でも…あぁんッ!!」

周助の腕が段々、厭らしく動き始める。
胸の突起を摘まれ、思わず体をビクンと反応させてしまった。
周助のお陰で、敏感な体になってきた桜。周助に抱かれるのが一番心地よいのだ。
あいている方の腕で、下着の上から割れ目を優しくなぞりあげる。何回も何回も…。指を往復させて。
その度に、桜の口からは喘ぎ声が漏れてしまう。可愛く、それでいて艶やかな声。
桜の声に、周助は余計に興奮してきた。下着の上ではなく、直に秘部をいじくり始める。
指の腹で、突起部分を押し潰すように擦っていったり、軽く摘んでみたり。
その動きを何回も繰り返し、桜に同じ刺激を与え始めた。
その度に、桜の口からは、快楽にされるがままに、喘ぎ声が聞こえてくる。

「あん…あ…ゃん…周…ちゃ…あっ…」

「桜気持ちいい?」

周助の問い掛けに、素直に頷いた。

「きもち…い…い…あっ…ぅん…」
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