-庭球-under story@

□愛しき人に愛を。
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もっともっとと強請る。


日々浅ましくなる体。


好きになっちゃいけない。


それでも…


あなたは私を愛して下さいました…。





愛しき人に愛を。





桜が、跡部家に召使いとして来たのは、半年前のこと。
父親が跡部家に借金をし、その肩代わりとして娘である桜を無理矢理行かせたのが始まりだった。
最初は嫌がっていた桜だったが、今ではすっかり跡部家に懐いていた。
そして、特に桜が懐いているのが、跡部家の跡取りである一人息子の景吾。
嫌々来たその日に、景吾を見て、その美しさに心惹かれた。
絶対になれ合わない!…なんて思っていた桜だが、景吾に惹かれて、景吾を少しずつ知っていくうちに、淡い恋は、はっきりとした形になっていった。
景吾も見目麗しい桜に、次第に惹かれていった。
お互いに恋に落ちた二人。
桜の仕事は、今や景吾の身の回りの世話となっていた。
そしてそれは、夜の営みの相手にもなっていた。
愛し合う二人が体を重ねるのに、理由なんてない。
強いて言うならば、愛する人を欲しているから。一つになりたいから。
景吾の部屋からは、ベッドの軋む音が聞こえて来る。

「桜…」

「景吾様…」

桜の呼び声に、景吾は眉をひそめた。
ベッドに桜を押し倒し、準備は万端のはず。
しかし、景吾には気に入らないことがあるみたいだ。
不機嫌そうに、景吾が口を開く。

「二人きりの時は呼び捨てにしろって言っただろ?」

「あっ…ごめんなさい…」

「敬語も使うなって言ったよなぁ?」

「あっ…」

二人の時は、誰に気兼ねなく触れ合える。
だから、もっと桜を近くに感じたくて、景吾はそんなことを言ったのだ。
困ったような桜の表情を見て、景吾は良からぬことを思いついた様子。
広角をあげて怪しく笑い、景吾独特に笑みを浮かべた。

「お仕置きが…必要みたいだなぁ…」

低くて厭らしい声で、景吾は言った。
そんな景吾に微かな恐怖を感じた桜だが、抵抗する暇なんてない。
背中に、寒気が走った。

「やっ!恥ずかしい…」

桜の足を大きく広げ、恥ずかしい体勢にする。
下着をつけていなければ、秘部が丸見えという、凄く恥ずかしい体勢である。
顔を真っ赤にして恥じらう桜。
だけど、景吾はそんなのお構いなし。
独特の笑みを浮かべて、満足げだ。

「前から思ってたんだけどよぉー…」

桜の体を舐めまわすように見詰める。
制服のメイド服は脱がされることなく、着用したまま。
スカートで、しかも驚く程に短いから、足を開けば難なく行為は出来る。
内股に腕をつき、閉じられないようにして、桜に顔を近づける。
そして、いつもの甘い声を耳元で漏らす。

「メイド服って…かなりそそられる…」

景吾の声に、桜の体は反応を示した。
低くて囁くような声に、桜は果てしなく弱い。
桜の力を奪うには、最も効果的な方法である。
心臓のドキドキが止まらない。
呼吸の仕方すら…、忘れてしまいそうになるくらいに…。

景吾の腕や声は甘くて…


麻薬みたいに癖になり…


やがて溺れて…


抜け出せなくなるんだ―…。


桜の反応を見た後、景吾は顔を下へと戻した。
そして、下着越しに秘部を舐め始めた。

「きゃぅんっ!!」

桜の奇声を無視して、景吾は秘部の突起を集中攻撃していく。
下着の下から秘部を広げ、刺激を与えやすくしていく。

「あっ…ん…」

景吾の所為なのか、桜の愛液なのか解らない程に、下着は湿り気を含んできた。
湿り気を含んだ下着が秘部に纏わりつく不思議な感じがする。
布越しに与えられた快楽では、桜は物足りなさを覚える。
景吾に愛されたくて、もっともっとと体が欲している。熱くなっている体が、その証拠だ。

「け…けぇー…ご…布…いや…ンっ…」

「どうして欲しいんだ?」

口角を上げて笑う景吾に、一瞬寒気が走った。
その瞳の妖しく光に、桜は果てしなく弱いのだ。
快楽に素直な桜は、潤んだ目で哀願する。
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